長老猫「岩海苔」にまた災難 イライラは、お尻が大変なことになっている合図だった
一難去ってまた一難。
長引いた風邪も治り、元気いっぱいになったかのようにみえていた岩海苔ですが、「肛門嚢破裂」によって、またもやいろんな問題が明るみに出ました。
肛門嚢(※)が腫れてくると、お尻をよく舐めるようになったり、お尻を床に擦り付けて歩くようになるなどの異変があるらしいのですが、岩海苔はまったくそんな予兆もなし。
(※編注)肛門嚢は肛門の周囲にある袋状の器官で、強いにおいのする分泌液が入っています
あえて言うならば、破裂前の1〜2日間ほどイライラした様子で、若猫衆に猫パンチをしたり、歩いている人の足に噛み付こうとしたりくらいの変化で、「やっぱ環境が変わるとイライラもしちゃうよねー……」くらいの心配しかしていませんでした。
本当に反省です。
このお尻が破裂した夜のこと。
引っ越しの手伝いで泊まりに来てくれていた友達がリビングで寝ていたところ、岩海苔が寝ていたベッドで吐いているような音がしたそうです。
朝起きてすぐ、友達に「岩海苔が夜中に吐いてたみたいだよ〜」と報告され、「猫が吐くのはアルアルだよね〜!」など言いながら、私は吐瀉物っぽいものを猫ベッドごと洗い流し掃除。
まさか、それが破裂したところから出た膿だとはまったく気づきませんでした。
吐いているような音が、実は肛門嚢が破裂した時の音だったようなのですが、すごい音がすることもあるようですね。
膿が出てしまってスッキリしたのか、岩海苔は超ご機嫌だったんだけど、ビジュアルがとんでもないことに!
嫌がる岩海苔をキャリーケースに入れて診療開始時刻ピッタリに動物病院に直行。そこですぐに診断していただき、処置開始。
肛門嚢が破裂するのは小型犬が多く、猫だとまあまあ珍しい症例らしいです。ただ、水分量が少なくなる老猫だと、この病気を患うことがたまにあり、破裂を繰り返す子もいるようです。
こんなことになるまで気づいてあげられなくて、岩海苔には本当に申し訳ないことをしてしまった……。
これからは、より一層全猫に気をつけていかなきゃ、と思った次第です。
次回、肛門嚢破裂をキッカケに分かった病気について描かせていただきます。
(この連載は隔週金曜日に更新します)
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