草むらで鳴いていた子猫 子どもに発見され保護、元気な男の子に
新緑の季節、子どもが草むらで元気のいい子猫を見つけた。相談を受けた保護主が自宅で飼育。先住猫たちの“洗礼”を受けながらも、物怖じしない天真爛漫な男の子に育った。
茂みから跳び出してきた子猫
頰にあたる風が心地よい季節。子どもが草むらの茂みでミーミー鳴いている子猫を見つけた。2017年5月、大阪府に住む宮沢さんは、友人からそんな連絡を受けた。どうしたらいいのか分からず、保護してほしい、とのだった。
翌日、その草むらに行ってみると、確かにミーミーと子猫が鳴く声がした。だが、どこにいるのか分からない。
「タヌキやイタチなどが生息しているので、うっかりすると子猫は食べられてしまう。どこにいるんだろうと探したら、ピョーンと跳び出てきました」
どうやら、たった1匹でいたようで、他に猫は見当たらなかった。
真菌のため隔離飼育
連絡をしてきた友人は、すでに1匹の保護猫を飼っていて、それ以上は飼えないとのことだった。宮沢さん宅でも4匹の保護猫を飼っていたが、ひとまず子猫を保護することにした。子猫には「鉄男くん」と名前を付けた。動物病院に連れて行くと、4月25日くらいに生まれた子だということだった。
宮沢さんは、鉄男くんの前に保護した子猫が真菌に感染しており、治療に難儀した経験があるため、鉄男くんもすぐに家の中で隔離した。だが、先住の他の猫も真菌に感染しており、またたく間に鉄男くんも感染してしまった。
宮沢さんは看病をしながら、最初は昼夜関係なく3時間おきにミルクを与えた。少し歯が生えてきたところで、離乳食を食べさせたが、真菌が治癒すると、すくすく育っていった。
お姉ちゃん猫たちの“洗礼”
「真菌を治すのに3カ月くらい。2階に隔離していたら、生後6カ月ほどになってしまったんです。1階に降りて来て、先住猫と対面したら、お姉ちゃん猫たちにシャーっと言われる“洗礼”を受けました」
当初、譲渡するつもりだったが、子どもが「女の子の猫ばかりだから、男の子もほしい」と言い出し、第一発見者の友人も「ここなら見に来られる」と喜んだため、家猫にすることにした。
すくすく成長した鉄男くんは、まったく空気を読まない天真爛漫な男の子になった。お姉さん猫たちが、気に入らないと怒っても、お構いなしに近づいていく。人のことも大好きで、とても懐っこい猫だという。

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