愛犬の四十九日 庭に現れた子猫 放っておけず家に迎え入れた
夜中に突然、子猫が家の裏庭に現れた。家では犬や猫を多頭飼いしており、保護して譲渡しようかと迷ったが、飼い猫にすることにした。子猫は先住の犬や猫にもすぐに慣れて、5匹で仲良く暮らしている。
突然裏庭に現れ、居ついた子猫
2019年6月、兵庫県にある西山さん宅。夜中にトイレに行った息子がニャアニャアと猫が鳴く声に気付いた。外に出て裏庭を見に行くと、1匹の子猫がいた。その日は、亡くなった愛犬「ふゆちゃん」の四十九日だった。
近所の人によると、少し離れた所にある側溝で子猫が鳴いていたといい、その子猫が庭に迷い込んだのかもしれなかった。
西山さんは子猫を保護して飼おうかどうか迷ったという。すでに家には2匹の猫と大型犬が2匹いて、おいそれと飼い猫を増やすわけにはいかなかったのだ。
「知人や顔見知りの猫ボランティアさんに『猫を飼いたい人はいない?』と聞いてみました。『飼えない』と言われると、半分残念に思い、半分ほっとしました。実のところ譲渡先が見つからなくても良いとも思っていたんです。ボランティアさんは、譲渡先が見つからなかったら協力すると言ってくれました」
朝になっても、子猫は同じ場所にいて、植え込みの間からひょこっり顔を出して西山さんと目が合った。西山さんはそのまま放ってはおけず、経緯を同居している母親に話すと、「うちで飼おう」ということになった。子猫には「はる」と名前を付けた。名前を呼ぶと、子猫は近寄ってきた。
遊び相手であり、教育係でもある先住猫
西山家には2匹の大型犬と2匹の先住猫がいたが、他の子が攻撃することはなかった。
当初は、大型犬に踏まれる危険もあったので、はるちゃんを同じ部屋には入れなかった。だが、自由に歩き回らせるようになった今では、はるちゃんは大型犬に追われても平気で、むしろ向かっていくこともあるという。
子猫だったはるちゃんは、先住猫たちには飛びついたり、尻尾にかじりついたりしていたが、よほどエスカレートしない限り先住猫たちは許してくれた。その後は先住猫に教えられるように、やっていいことと悪いことが分かるようになり、仲良く一緒に暮らしている。
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