虫をも怖がる巨大な猫… 猫のぐっぴーが多義語を解説
ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」です。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が身体を張って写真入りで説明します。
第6回は「むし【虫】」です。
(多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)
意味その1:人・獣・鳥・魚・貝以外の小動物。多く、昆虫をいう。
用例「小さな虫をも怖がる巨大な猫。」
【解説】 今年、我が家では某害虫に悩まされている。「猫がいる家には虫はでない」という話を聞いたことがあるが、我が家には猫はいないのだろうか? ぐっぴーは、虫が出ても見て見ぬふりをするのだ。
写真は某害虫が出た時のぐっぴーの様子を収めたものであるが、チラっとみて目を背けた。役に立たない巨大なボディである。
意味その2:人間の体内にあり、さまざまな考えや感情を起こすもとになると考えられているもの。
用例「掃除機に勝たないと腹の虫がおさまらない。」
【解説】 以前にも登場した、ぐっぴーの最大のライバル”掃除機”。
ぐっぴーは負けず嫌いな性格から、自分よりひと回り、ふた回りも大きいこのライバルを退治し、勝利を収めないと、腹の虫がおさまらないというように、掃除のたびに果敢に立ち向かっていく。
しかしよく見て欲しい。威嚇しているだけである。これでは一生かかってもその腹の虫がおさまることはないだろう。
意味その3:何かをしようとする考え。
用例「つまみ食いの虫が頭をもたげる。」
【解説】 これは、ぐっぴーが「つまみ食い」の罪を犯した様子を捉えた写真である。
そう、また飼い主がいない時を狙って、つまみ食いをしようとしたのだ。
現行犯で逮捕されたが、のちの事情聴取で、ぐっぴーは「つまみ食いをしたいという悪い虫が頭をもたげてしまっただけなんだ」と、計画的な犯行ではない旨を主張している。
だが、この写真に写る表情からは確信犯である可能性が高い。再犯でもあり、実刑は免れないだろう。
※つまみ食いの様子はこちらにも
意味その4:一つの事に熱中する人。
用例「この姿はまるで本の虫だ。」
【解説】 ぐっぴーがなにやら本を熱心に読んでいた。読書の習慣は猫にとっても良いことである。ほめて伸びるタイプのぐっぴー。読書のご褒美におやつを与えた。その後、ぐっぴーは毎日この古書を熱心に読み続け、その姿はまるで本の虫のようであった。
しかし、ある日衝撃の事実が判明する。
なんと、本の中は白紙だったのだ。
ぐっぴーは、ほめられたい(おやつをもらいたい)がために、本を読むフリをしていたのだ。それから半年はおやつ抜きである。
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