太くて短い尾は、結構役に立つ 猫のぐっぴーが多義語を解説
ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が身体を張って、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。わかっているつもりでも、使う場面や使い方に迷うことがよくあります。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が写真入りで説明します。
最終回となる第20回は「尾」です。
(多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)
意味その1:動物体の後端に突き出たものの総称。しっぽ。
用例「野太い尾は足の代わりにもなる。」
【解説】 ぐっぴーの尾は通常時であっても太い。そして短い。
このタヌキと見まがうほどの太くて短い尾を、ぐっぴーはきちんと活用している。
そう、二足歩行する際に、補助として尾を使うのだ。
これは、細く長い、美しい尾の猫には真似できない所業である。
太くて短い尾は決してマイナスポイントではないことをここで証明したい。
意味その2: 山の裾の延びた所。
用例「ぐぴ山の尾に優しく寄り添う。」
【解説】 ぐっぴーはお気に入りの爪とぎがある。
通称「ぐぴ山」だ。
なだらかな曲線美はグラマラスな女体を想起させる一方、2つの凸部が山脈のようでもあることから「ぐぴ山」と呼ばれている。
このぐぴ山はとてもぐっぴーに愛されており、ボロボロになってきたため飼い主が捨てようとしたところ
捨てちゃダメ!
と、捨てることを拒否してきた。
仕方なく元の位置に戻したところ
ぐっぴーはぐぴ山の尾に体をうずめ、戻ってきてくれてありがとうと言わんばかりに愛を注いでいた。
かれこれ3年使用しているので、そろそろ捨てたい飼い主心であった。
意味その3:動物のしっぽのように長く延びたもの。また、終り、末(すえ)。
用例「面白さが尾を引くと言われた『ぐ辞苑』も今回が最終回です。ありがとうございました!」
【解説】 2018年4月から続いた「ぐ辞苑」。
とうとう今回で20回を迎え、そして最終回となりました。
面白さがじわんと長く尾を引くと言われたこの企画。
大変たのしく、そして勉強させていただきました。
お付き合いいただいた皆様ありがとうございました!
ぐっぴーからもお礼申し上げます。
「ぐ辞苑」はラストですが、2020年1月からは、新企画が進行中です。
ぜひ、たのしみにしていてください。
それでは、sippoでは異色のこの連載にお付き合いくださった変わり者の皆様、ありがとうございました!そして、これからも引き続きよろしくお願いします!
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