猫が大人になったと感じる瞬間 子猫時代の深夜のハッスルは今
2017年も残すところあと数日になりました。
今年も『猫アレルギーですけど』をご覧いただき、ありがとうございました。「今回初めて見たよ、お前は誰なんだ?」と疑問を持ちながらご覧になっている方も、合わせて感謝申し上げます。
今年は連載100回という節目がありつつ、大きな変化もなく、猫と平和に過ごすことができました。
私は年末というものが大好きなのですが、猫たちも好きなほうなのではないかと思っています。
私にとっては、その年を静かに振り返ったり、「よいお年を」と言い合ったり、訳もなく忙しかったり、テレビでお笑い番組が増えたりすることが大好きな要因ですが、猫にとっては大好きなこたつがあり、飼い主たちが家にいる時間も長く、ぬくぬくと幸せな時間を過ごせているのではないかと思うのです。
来年は2匹の猫たちが、7歳を迎えます。猫の老化が進み始める歳とも言われているので、健康診断などに連れていきたいです。
とはいえ、元気に駆けずり回りっている姿を見ると、子猫の頃からあまり変化はないように見えます。
でも今思えば子猫の頃は、一旦駆けずり回り始めると、どうにも止められないことが多々ありました。
しかし、我が家はマンションの3階。防音&傷防止のパッドを敷いているとはいえ、万能ではありません。
サビ猫あんずの“ハッスルタイム”の間は、さすがに下の階の方に音が響いているんじゃないかと気が気ではありませんでした。
ハッスルタイムを迎えると、猫タワーをすごい勢いで登り、頂点で雄たけびを上げ、タワーの上部から“ズダン!”と音を立てて飛び降ります。あまりの勢いに足が変形するんじゃないかと心配になりますが、何の問題もなく、弾丸ダッシュを始めるあんず。
狭い部屋を、長距離になるよう工夫して駆けずり回り……このハッスルタイムは、最近でもまれに発動されますが、始まったとしても早い時間に2~3周で終わりになるので、さほど気にならなくなりました。
しかし、我が家に猫らが来た生後半年から1歳くらいの頃は、深夜に始まるハッスルタイムの終わりが見えず、さらに相棒猫のモモも一緒になって駆け回っていたため、やむを得ず処置をすることがありました。
“処置”というのは、猫たちを閉じ込めることです。
閉じ込めるというと、かわいそうに感じられるかもしれませんが、子猫たちの心を落ち着けるためには、有効な処置だったように思います。
閉じ込める場所は、畳1畳分くらいで天井付きのナイロン製の円形ケージです。折りたたむとペタンコになるので、場所もとりません。猫らが暴れだしたら、部屋の真ん中に設置します。
ケージを出すと、「何だ、何だ」とばかりに興味を示し、自ら入ってくれていました。最初はケージの中をウロウロしたり、2匹で相撲を取ったりしていますが、しばらくすると大人しくなってしまうのです。
朝まで閉じ込めておけば、その中で眠ってしまったり、落ち着いたころに出すと、そのまま別の場所で寝てしまったり、効き目は絶大でした。
そもそも猫は夜行性。たくさん遊ばないと、パワーのやり場がなくなってしまうのかもしれません。
最近では、モモは暴れなくなったり、あんずは自分の有り余るパワーを理解しているのか、「あそぼー!」としつこく要求してきて、たくさん遊ぶため、夜中にハッスルすることもなくなりました。
見た目は少女でも、2匹とも大人になったことを実感しています。来年も、猫たちともどもよろしくお願いします。よいお年を!
(ヤスダユキ)
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