子どもが猫と仲良くなれるのは5歳から!? 片思いから飼い主として認められた娘
今年13歳になった2匹の猫らと、“適度な距離感”が続いている5歳の娘。娘が3歳ごろまでは、猫と娘はいつ仲良くなるんだろう……一緒にお昼寝とかしないかなぁ……。などと期待を寄せていたものでした。しかし我が家の猫らは、小さい子と仲良く遊ぶタイプではない、ということに気づき、諦めてからはや2年。最近感じたわずかな変化についてお話します。
猫に片思いする娘
娘と猫の距離感については、「ビビりな10歳猫と3歳女児 すったもんだのコロナ休園でふたりの距離は縮まった?」や「娘、愛猫の初“ペロッ”に大興奮 喜びの裏にある、子供なりの切ない気持ちが見え隠れ」など、この連載でも何度か書いてきました。
毎回、本当にささいなふれあいだけでしたが、少しずつでも距離を縮めてきたのです。そして娘が5歳半を過ぎると、少しずつ関係性に変化が見られるようになってきました。
産まれたころから家に猫がいたこともあるのか、人生で最初に欲しがったぬいぐるみは猫だったし、今も猫の絵を描いたり、猫グッズもすすんで集めたりする娘。
なのに、我が家の猫らと遊ぼうとしても無視されたり、軽く触れただけで逃げられたり、何なら歩くだけで遠ざかっていく猫を見て、「家に大好きな猫はいるけれど、触れないもの」と判断し、猫らと距離をとるのが当たり前になっていた娘。
甘えん坊のサビ猫「あんず」が私や夫に甘えてきたときだけは、一緒になでることがあんずに許されている、というなかなか悲しい状況でした。
あんずに“飼い主”として認められた娘
猫が大好きなのに、適度な距離感を保ってきた成果なのか、あんずは以前より娘に近づいていくようになってきたと感じていました。
そこで先日、あんずの大好きな一連の流れである “コロコロ”(掃除用の粘着テープ)を体に当て、コロコロしたあと体中をなで、尻尾の付け根をトントンする、という作業を娘にも手伝ってもらうことにしました。
徐々に私は何もせず、娘一人でコロコロをしなでる、という一連の作業をやらせてみると、あんずはゴロゴロのどを鳴らしたり、しっぽをピーンと立てたり、とても気持ちよさそうにしているんです。5歳にもなると、力加減も分かってきたようです。
あんずの顔をみると「あ、子どもがアタシのことなでてるわ」と気づいた様子で、今までならその時点であんずの気持ちが冷めてどこかへ行ってしまうところ、今回は「あんたも良いなで方するじゃないの」とでも言っているように、娘の足元にスリスリと甘え始め、満足そうに座り、長時間なでることを許しているようでした。
私「ホラ、あんちゃんが気持ち良いって」
娘「もっとなでて~って言ってるの?」
私「そうだよ。なーちゃん(娘)もっとなでてって言ってる」
娘「ふふ……。なーちゃんのことすきなのかなぁ」
今までも娘が「猫はなーちゃんのことが好き」と言ってくることがありましたが、心の中ではそんなに好かれていないだろうな……と思いつつ、「猫ちゃんもなーちゃんが好きなんだよ」と伝えていました。
しかし今回は、あんずが娘のことも5年かけてようやく飼い主として認めたような気がして、「そうだよ!あんちゃんはなーちゃんのこと大好きなのよ!」と断言したのでした。
子どもと猫が仲良くなるのは5歳で決まり!?
娘が赤ちゃんだった頃、知り合いの方に「子どもと猫が仲良くなったのは、5歳を過ぎてから」と聞いたことがあり、「なんて気が遠くなる話だろう」と思っていましたが、本当にそうでした。
子供が5歳を迎えたのは「あっという間」だったのに、まったく同じ年月をかけて猫と娘が仲良くなったことに関しては、「やっとだよ……」という気持ちでおります。
(次回は8月15日公開予定です)
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