そこ、2匹一緒は狭いでしょ……
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ゴールデンウィークに13歳になった愛猫たち プレゼントは健康チェック?

 我が家のキジトラ猫「モモ」と、サビ猫「あんず」。2匹とも元野良の子なので明確な生誕日はありませんが、推定でモモは5月初旬、あんずは4月末ということで、ゴールデンウィークに13歳を迎えました。そんな猫らの今年の誕生日周辺の過ごし方についてお話します。

記念日を祝うことが苦手…

 飼い主の私は自分の記念日的なものを気にしないし忘れるくらいの面倒くさがりなので、猫らのお誕生日も特別に祝ったことはありません。

 猫が家に来てから毎年、ゴールデンウィークに入る前に「猫らが歳をとるねぇ」と家族と話し、ゴールデンウィークの終わりに「猫らが歳をとったねぇ」と話しながら猫を愛でる。これが猫らの誕生会(どこが?)、という地味なものです。

 ある年は、「猫の誕生日にプレゼントをあげる」という飼い主さんがけっこういることを知り、猫が喜びそうなおもちゃをプレゼントしたこともありました。その時は猫用トンネルを買いましたが、それほど喜ばれなかったこと、または誕生日以外でも、猫らにあげたいと思ったときにあげれば良い、とも思い、誕生日プレゼント制度はその1回で終了。

さほど喜ばれなかったトンネル

 またある年は、猫らに特別おいしそうなオヤツを与えたことも。でもそれも、「あげたいときにあげよう」というプレゼントの時と同じ気持ちになり、これも1回で終わりました。つまり、記念日を祝うことが不得意な残念な飼い主なのです。

 今年も何かをあげようとは思っていませんでしたが、猫らがまた歳をとる、と考えて思うことは、「どうか健康でいてくれ……!」ということでした。

プレゼントは健康チェック?

 あんずは子猫の頃からずっと健康ではあるものの、モモは昔から健康体とはいえない低空飛行な状態。それでも、大きな病気はなく13歳まで平穏に過ごせたことは、喜ばしいことです。とはいえ、やはりもともと体の弱いモモなので、最近は病院のお世話になることもしばしば。

 今年はゴールデンウィークの後半に1泊で出かけることと、なんとなくモモの体調が気になり始めたタイミングだったため、ゴールデンウィークの初めに病院に連れて行くことにしました。ついでに、少し口臭が出てきたあんずも一緒に行くことに。

通院用のバッグに入るモモ。娘もお手伝い

 2猫を連れ、いつものおじいちゃん名医のいる近所の動物病院へ。

 まずあんずの口臭を診てもらうと、先生は年季の入った引き出し的なところからいわゆる“赤チン”的なお薬を出しました。40代の飼い主が小学生の頃に、すり傷につけていたあの赤チン……。いや、赤チンはもっと赤かったかな。うがい薬のようにも見えるし何だろう?とか思っている間に、あんずの口をガバっと開け、赤チン的な何かをぐりぐり塗り付ける先生。

 病院に来ること自体はさほど怖がっていないあんずでも、これはさすがに全身で拒否しておりました……。ごめんよ、あんず……。

 あんずの口臭は、奥歯の歯茎に1か所腫れている所があり、それさえ良くなれば口臭も良くなるだろうとのこと。病院で赤チン的な塗り薬を塗ったあとは、自宅での2~3日の投薬となりました。

 モモの場合は、口内炎の状態が悪く、ステロイドを注射して、自宅でも数日間の投薬となりました。

モモが見違えて元気になった!

 自宅に帰ると、あんずはバッグから出たそうに鳴いているものの、出すとバッグの周りをぐるぐる回ってまた入りたそうな様子が見られました。通院後は毎回こうなのですが、お出かけが好きなのか、バッグが好きなのかは謎です……。赤チン効果なのか口臭も弱くなり、飼い主も一安心です。

あんずはもともと元気いっぱい

 さらに通院によって見違えて効果が見られたのは、状態が良くなかったモモの方でした。最近は、家族が過ごすリビングには出てこず、隠れるようにして過ごすのを好んでいたのが、帰るなり久々にキャットタワーに登っておりました。

化け猫顔のモモ。こう見えて、怒ってはいない

 その後もとっても活動的で、夜だけでなく昼間も短時間ではありますが室内パトロールをしたり、食欲も増したりして、とっても元気そうな様子でした。

 活動的になったとはいえ、モモは同じ場所にずっといることが好き。飼い主の目につくキャットタワーの上から2番目で過ごすようにはなったものの、1日中ほとんどそこにいて、ほぼ動かないんですけどね。

 今年もいつもと変わらず猫らと一緒に過ごせたこと、それだけでもうれしくて幸せ。猫らの誕生日に改めて思ったのでした。

(次回は6月20日公開予定です)

【前の回】愛猫がフードに混ぜた薬を飲まない 獣医さん直伝の方法は「口になすりつける」

安田有希子
2015年からsippoにて「猫アレルギーですけど」の連載開始。2匹の元保護猫と暮らして4年目に猫アレルギーが発覚するも、平和に暮らす。猫の好きなパーツは、小さく並んだ門歯。幼少の頃「うちのタマ知りませんか?」のすごろくに大ハマりした年代。栃木県出身。

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この連載について
猫アレルギーですけど
普通の家で飼われている猫「あんず」と「モモ」。飼い主の主婦が、2匹との生活や発見をユニークな視点で切り取る人気連載です。
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