「猫にゴハンあげたい」「トイレ掃除したい」 魔のイヤイヤ期には、猫のお手伝いが有効?

 我が家では、子どもが産まれてから、猫と子どもの住み分けをしてきました。それは、猫にとっても子どもにとっても、いいことだと判断してのこと。しかし、子どもが2歳半を過ぎた頃から、変化してきました。

猫だけの空間もつくる

 住み分けとは、猫の領域の一部と子どもがいる領域にベビーゲートを設け、“猫は自由に行けるけど、子どもは行けない場所”をつくることです。

 猫が小さな子どもと、抵抗なく仲良く過ごせるかどうかは、猫の性格によるものだと実感しています。例えば、友人宅の2匹の猫は、1匹は子どもと仲良し、1匹は完全に子どもを無視している、という話を聞きました。我が家の場合は、2匹とも無視ではないけれど、少なくとも仲良しではありません(涙)。

 子どもが来た頃の2匹の猫たちは、7年間大人と猫だけの世界に、いきなり子どもがやってきて、なかなか受け入れられない様子がありました。

 赤ちゃんの頃はまだ、嫉妬しながらも、赤ちゃんのニオイを嗅いだり、寝ている様子をうかがったり、「ニャー!(赤ちゃん泣いてますよー)」と教えてくれたり、仲良く暮らせるのでは……など考えたこともありました。

 しかし、子どもがハイハイ→よちよち歩きを始めると、猫らに「我々の生活が脅かされるのでは……」といった態度がみられ、子どもに追いかけられることはもちろん、猫のスペースに子どもがいることも、時にストレスに感じることがあるような雰囲気がありました。

 なので、猫トイレとゴハン、日向ぼっこスペースがある場所にはベビーゲートを設けて、子どもが行けないようにしたのです。

部屋の片隅にたたずむキジトラ猫「モモ」
モモは、子どもに追われなくても隠れることが多いです

「あっちに行きたいよお!」

 子どもにとっても、猫トイレの砂を触ったりすることを防げるし、一石二鳥だと思ってのことでした。すると、子どもは「ベビーゲートの向こう側は行ってはいけない場所」だと判断するようになり、よちよち歩きじゃなくなってからも、例えゲートが開いていても行こうとしなくなりました。

 しかし、イヤイヤ期も板についた2歳半近くなってくると、急に「あっち(ゲートの向こう側)行きたいよお!」と言い始めました。

 最初は「何にもないよ~」とか答えてごまかしていたのですが、「何にもない」はウソだし、子どもの興味関心を奪うのも気の毒……と、ゲートを開放。

 すると、子どもは「猫ちゃんにゴハンをあげたい」「猫ちゃんのトイレ掃除を手伝いたい」と言い出し、いそいそと猫の世話をするようになってきました。

 何でも、2歳頃は「役に立ちたい」という気持ちが芽生える頃なのだとか。お手伝いをさせて、自立心を促すことも、子どものためになるらしいし……。

寝転がるサビ猫「あんず」
「猫めしや」あんず。最近はこの体制

猫にゴハンをあげる娘

 そこで、子どもに猫の世話を手伝ってもらうことにしました。

 まずは、朝イチで猫のゴハンやり。といっても、私が用意したゴハンを、猫のゴハン台に設置してもらうだけなのですが。

 私がキッチンから2匹のえさと水を持ってくると、頼まなくてもやりたがる娘。

 娘「なーちゃん(娘)、どれあげればいいの?」

 私「じゃ、これをあんずちゃんにあげてね」

 娘「どこに置くの?」

 私「ここ(ゴハン台)だよ」

 すると、張り切ってゴハン台にお皿を設置する娘。

 娘「あんちゃ~ん! ごはんよぉ」

 あんずは、ゴハンの用意をしているときから私の足元にまとわりついているので、ずっと近くにいるのですが、娘がゴハンの近くに座り込んでしまうと、食べることを躊躇してしまいます。

猫にゴハンをあげる女の子
あんず「見てると食べづらいよ……」

 目で「この子をなんとかしてよ」と私に訴えるあんず。

 私「なーちゃん、あんちゃん近くで見てると食べられないんだって。離れよう」

 娘「ウン」

 イヤイヤ期で、なんでも反抗したがる娘ですが、猫の世話に関してはとっても素直。

 娘は離れた場所からあんずを見守ります。すると、あんずは見ないでよ~という態度を取りつつも、目の前のゴハンのニオイに負けて、ガツガツ食べ始めます。

「あんちゃん、食べてるねえ」と嬉しそうな娘。

 ゴハンの後は、トイレの片づけ。といっても主に見学で、砂を足すところだけやりたがります。そして毎回、こう言います。

 娘「猫ちゃんのウンチ見せて~」

 なぜか、毎回見たがります。見ると、ウンウンとうなづいて、娘なりの“健康チェック”をしているのかもしれません。

猫トイレの掃除を手伝う女の子
トイレットペーパーを持つ係の娘

 猫の世話に勤しむ娘ですが、猫らの方は「なんじゃい」といった様子で、無視するでもなく、喜ぶでもなく、嫌がるでもなく、少しの戸惑いの中にいるようです。

 このまま仲良くなってくれないだろうか……と願っていますが、高望みせず、猫が子どもに世話されることを嫌がらないでいてくれたらいいな……といったところです。子どもにとっては、猫の世話はいいことしかないんですけれどね。

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安田有希子
2015年からsippoにて「猫アレルギーですけど」の連載開始。2匹の元保護猫と暮らして4年目に猫アレルギーが発覚するも、平和に暮らす。猫の好きなパーツは、小さく並んだ門歯。幼少の頃「うちのタマ知りませんか?」のすごろくに大ハマりした年代。栃木県出身。

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