赤ちゃんのにおいに誘われて 愛猫のクンクン卒業は娘の成長の証
この連載でしばしばお伝えしている通り、我が家のサビ猫「あんず」とキジトラ猫「モモ」は、娘となかなか仲良くなれません。
娘はもうすぐ1歳半。まさか、1年半もこんな状態が続くとは、飼い主の私も、たぶん娘も予想していませんでした…。
オヤツに無関心なモモは仲良くなれず…
とはいえ最近のあんずに関しては、娘がにぼしのオヤツを与えるようになってから、わずかに距離を縮めています(参照→ https://sippo.asahi.com/article/13246159 )。
オヤツをあげる時間帯だけでなく、その他の時も娘があんずに近づいても、逃げないでいてくれる時間がわずかに増えたのです。まぁ、今までより10秒くらい長くとどまってくれるようになった程度なのですが…。
食べ物で釣る、というのは少し反則技な気もしますが、仲良くなれるきっかけさえあれば何でもいいのです。
一方、モモはあまりオヤツに関心がない猫なので、なかなか仲良くなれずにおります。
当然、オヤツは嫌いではないのですが、自分が食べたいタイミングに食べられれば、味はどうでもいいタイプなので、娘がオヤツで釣ろうとしても、モモが食べたいタイミングでなければ近寄って来ないのです。
オヤツを欲しているタイミングもまったく分からないモモ。いつのまにか、隠れるようにしてカリカリのごはんを食べているので、最適なタイミングでオヤツを与えることが難しいのです。今なお、野良猫のように生きる飼い猫です。
赤ちゃんの頃は、においをクンクンしていたモモ
思えばモモは、娘がもっと赤ちゃんのときは、娘に関心を持っていたように思います。
初めて娘が家に来た時も、モモはすぐに娘のにおいをクンクンかいでいました。
リビングにベビーベッドを置いて娘の世話をしていたときも、モモはベッドの周りをうろうろしたり、近くで見守っていたり、娘が眠っているときにはベッドをのぞき込んだりしていたものです。
その一方で、あんずは知らんぷり。自分の天下だったところに、世話のかかる娘が来たので、わりと最近まで娘をライバル視していました。
モモのほうは娘に興味をもっているのは明らかだったので、「これは、モモはすぐに仲良くなれるだろう…フフフ…」と楽しみにしていたのに…。
それが、モモは娘をライバル視しているあんずに気を使って、仲良くなれないでいるうちに娘が自由に歩き回れるようになり、モモよりあんずのほうがわずかに仲良くなったのは不思議です。
赤ちゃんのにおいが消えて、娘に興味がなくなった?
わずかな触れ合いもあり、先日は寝起きのモモに娘が近づいて行き、モモは寝ぼけながら触らせてあげることを許していました。
でも、モモは娘が赤ちゃんの頃より自ら近づいていくこともなくなったし、興味があるようには見えません。
「嫌いじゃないけど、急に突進してきたり大声出すから、あんまり来ないでね」という感じです。
思えば、モモは“赤ちゃん”に興味があったのかもしれません。赤ちゃんのにおいって独特で、甘くていいにおいがします。余談ですが、先日スーパーで双子の赤ちゃんがベビーカーに並んで乗っていて、ものすごくいいにおいを放っていたので、息を吸い込むと幸せな気持ちになりました(変態です)。
それほどいいにおいを放つ赤ちゃん。人間の何倍も嗅覚が鋭い猫にとっては、一体どんなにおいだったのでしょうか。
今や、娘から赤ちゃんのにおいは一切しません。成長が嬉しいのはもちろんですが、それと同時に赤ちゃんらしさがなくなってきた寂しさが混在しています。
モモが娘に今までより興味がなくなったのは、娘が赤ちゃんから“子ども”に成長したということなのかなと思っています。
モモが赤ちゃんのにおいに興味があったのはいいとして、これからは一緒に遊んでほしいんですけどね…。それもまた、娘の成長次第なのでしょうね。
(ヤスダユキ)
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