猫の膀胱炎が治った確認にオシッコ再検査 2度目は鮮度抜群?
キジトラ猫「モモ」の尿検査をした結果、「膀胱炎」という診断が出ました(参照)。1か月ほどで治ったのですが、その顚末をお話します。
抗生剤とサプリメントで治療
膀胱炎の治療には2回ほど抗生剤の注射を打ち、自宅で膀胱内や尿路を清潔にするサプリメントを毎日飲むことになりました。
このサプリは、手で簡単に割れる錠剤で、味がないのか、美味しいのか、カリカリのごはんに混ぜてしまえば、パクパクと食べてくれました。サプリなので、相棒のサビ猫「あんず」が食べても良いし、気楽に与えることができました。
そしてひと月ほど経った頃、再度モモを病院に連れて行き、エコー検査をすると、「膀胱炎が治っている」と診断されました。
かなりホッと安心したところで、獣医師にこう言われました。
「念のため、またオシッコも持ってきてくださいね」
オシッコを採るのは大変?
ああー、またか……。膀胱炎が見つかったときのオシッコは、やっとの思いで採ったものでした。何せ、「オシッコを採るぞ!」と意気込んでから、1か月くらいかけてようやく採れたのですから(参照)。
ちょっぴり憂鬱になるのには理由があります。
我が家には「オシッコ採取用の新しいトイレ」1台と、以前からある「オシッコが採れないトイレ」2台があります。その3台のトイレは、まとめて置いてありますが、どのトイレでするかは、猫の気分次第。
猫らがトイレの方向に行くたびに、トイレなの? いや単なるパトロール? やっぱりトイレなの? どのトイレでするの? オシッコしてくれるの? ウンチなの? 今採れても、病院は閉まってる……とか、始終気にしなければならないのが面倒なのです。
面倒……いや、面倒なんて思ってはいけない! 猫の健康のためなのだから、大したことではありません。猫を病院に連れて行き、猫がストレスを感じることに比べたら、私が尿を採取して持っていくことなど何でもない! 面倒くさがるな、自分! と気を引き締めて、2回目の尿検査のタイミングを待ちました。
すると、1~2週間ほどで、2回目の尿採取ができました。
鮮度抜群のオシッコが採れた!
ある朝9時ごろ、猫トイレの掃除をしていると、モモがやってきました。
トコトコと、オシッコ採取用のトイレに入っていくではありませんか!
「モモちゃん! 今日はここでするの!? ちょっと待ってぇ~」
「ニャーン」
オシッコを採取するなら、オシッコ吸収用シートを外さなければなりません。普段シートを敷いているのは、もし私が寝ているうちにオシッコをしていても、どちらの猫のオシッコか分からないし、6時間以内に病院に持っていかなければならないからです。
「ちょっと、待ってえぇ」
モモが砂の上でクルクルと回って、オシッコの体勢を整えています。そして、砂にぺたりとお尻をつけるモモ。慌ててシートの引出しを出して、シートを外しました。間に合った……のか!?
私が見ていても、気にせずシャーっと用を足すモモ。繊細だと思ったら、意外と図太いのね……。
オシッコを終えたモモは、ササッと砂をかいて飛び出していきました。
この後すぐにオシッコを病院に持っていけば、鮮度抜群のオシッコが検査できる!
そう思うと、あんなに面倒だったけど採れて良かった!と、ウキウキしてきました。引出しを出すと、オシッコが溜まっていたのですが……、あっ……。
床にわずかにオシッコがこぼれているではありませんか。
どうやら、引出しを戻したタイミングがわずかに遅かったようで、少しだけ床にこぼれてしまったのです。猫のオシッコに待ったなしです。
まぁ、床は拭けば良いので、採れた喜びの方が大きかったのですが。
病院にオシッコを持っていって調べてもらうと、とってもキレイな尿で、膀胱炎の心配もなく、腎臓病の傾向もありませんでした。
前回は、5時間くらい経過した尿だったので、ばい菌が繁殖していて、正確な診断ができなかった可能性がありました。猫の尿は、「採ること」がまず大事ですが、きちんとした診断のためには「鮮度」も非常に大切だと実感したのでした。
2回尿検査をして、猫の採尿に慣れたような気がしています。もう面倒くさがりません!飼い主が尿検査に慣れることも、猫の健康管理のひとつだと感じております。
(ヤスダユキ)
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