敵の出現に思わず息を飲む! 猫のぐっぴーが多義語を解説
ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が身体を張って、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。わかっているつもりでも、使う場面や使い方に迷うことがよくあります。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が写真入りで説明します。
第7回は「のむ(飲む)」です。
(多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)
意味その1:口に入れて噛まずに食道の方に送る。喉に流し入れる。
用例「水道水も蜜の味…新鮮なお水をちろ飲み。」
【解説】 ぐっぴー愛用の背の高いお花型の給水器。一番新鮮な、水が湧き出る部分から直飲みするのがぐっぴー流。おいしそうに水を飲むその姿は、まるで花の蜜を吸いに来た妖怪猫又である。
なお、実は、ぐっぴーにとって、飲み物は水だけではない。
某液体状のおやつも、ぐっぴーにとっては飲み物の一つのようである。
某液体状をコップに挿し入れ、ストローのように吸って飲む姿が頻繁に目撃されているのだ。
「飲む」行為は噛む必要がなく、カロリーが摂取できるとあって、多忙なぐっぴーにとっては人間でいう「カ●リーメイト」のような感覚なのであろう。
意味その2:吸って入れる。吸う。
用例「掃除機(天敵)が現れ、おもわず息を飲む。」
【解説】 爪を切られた直後で、天敵である掃除機が近づいていることに気付かなかったぐっぴーは、この日ばかりは逃げ遅れてしまった。ぐっぴーはソファの上で「擬態の術」を使って「栗」に扮し、息を飲んで掃除機が過ぎ去るのを待っていた。
意味その3:圧倒する。また、見くびる。
用例「その後、敵に飲まれる。」
【解説】 逃げ場を失い「栗」と化したぐっぴー。しかし、「栗」のサイズが大きすぎたことが要因かは定かではないが、掃除機は去っていくどころか、ますます近づいてくるのではないか。
いつのまにか、「擬態の術」もとけ、敵の圧倒的な轟音、吸引力に飲まれてしまった様子がこれである。
意味その4:うけいれる。
用例「人間どもの要求を飲んでもふもふさせてやる。」
【解説】 人間どもはことあるごとに「もふもふしたぁい」という。本当は屈辱的だし、擦られると薄毛の原因にもなるからやめてほしいのだが、おやつをくれる人間には見返りとして要求を飲み、もふもふさせてやることにしてる。
この飼い主は片手間でもふもふしてきたので、おやつは倍以上、せびることとする。
意味その5:姿を包み込んで見えなくする
用例「飼い主が肉塊に飲まれる。」
【解説】 ある日飼い主が寝ていると、急に息苦しくなった。なんと、ぐっぴーが全身で飼い主を飲み込もうとしていたのだ。
監視カメラに撮られていることに気づいたぐっぴーは、臆することなくカメラをにらみつけており、いつか完全に飲み込み、体をのっとろうとしていることがうかがい知ることができる一枚である。
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