ぐっぴーは猫の「鏡」? ぽっちゃり猫が多義語の使い方を解説

 ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が身体を張って、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。わかっているつもりでも、使う場面や使い方に迷うことがよくあります。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が写真入りで説明します。

  第2回は「かがみ(鏡)」です。

 (多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)

 意味その1:滑らかな平面における光の反射を利用して容姿や物の像などを写し見る道具。

用例:「に映るイケメン(自分)にキスをした。」

【解説】洗面台でお顔の手入れが終わった後のぐっぴー氏の様子である。鏡に映る自分自身があまりにも美しい男子だったため、思わずそのままキッスをしてしまったようだ。そういえば、昔ナルシスという男性が自分に恋をしたという話があるが、ぐっぴーはナルシスのぽっちゃり版なのかもしれない。

用例:「越しに見つめるつぶらな瞳。」

【解説】ぐっぴーはしばしば鏡越しに飼い主の行動を確認する。動くのは面倒だが、飼い主がどこで何をしているのか、観察しておきたいのであろう。束縛の強い男である。

意味その2:手本。模範。

用例:「この男、ヒモ男子のなり。」

【解説】 ぐっぴーは働かず、飼い主(メス)の稼ぎで暮らす、いわゆる「ヒモ男子」であるが、なぜ「ヒモ男子」でいることができるのか。

 それは、メスにとことん甘え、「キミがいないと生きていけないよ」とアピールをすることで、飼い主(メス)の母性本能をかき立て、「この子は私がいないとダメなのね。たくさんお金を稼いでこなきゃ」と思わせることに非常に長けているため、ということができよう。 すなわち、ヒモ男子を志す者にとって手本にすべきはぐっぴーなのである。

 意味その3:鏡餅の略。

用例:「我が家のおは毛むくじゃらだ。」

【解説】飼い主家は、ある年の正月に向け、お鏡(鏡餅)を購入する金銭的・時間的余裕がなかったのだが、伝統を重んじる我が家にとっては一大事であり、途方に暮れていた。その時、ふと目に入ったモフモフのお鏡風シルエット。楕円が2つ積み重なっている。

「そうだ。毛が多少生えているが、このぐぴ餅をお鏡にしよう」

 上の写真はその時に記念として、撮影したものである。

 その後、鏡開きをした後の様子がこちらである。

ぐっぴー

2012年冬、瀕死の状態のところをさきに保護される。その後すくすくと成長し、穏やかで優しい大きめの好青年に。誕生日は推定11月2日。5歳。オス。好きなものは履きつぶされた夏のスニーカー。 instagram @gupitaro

さきとも
さきが飼っていた猫「ぐっぴー」に、ともがひと目惚れし、さきともと「ぐっぴー」の謎の共同生活を開始。2015年、思いつきで一緒にInstagramアカウントを開設。現在はふたりで「ぐっぴー」の育成を行う。

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この連載について
ぐ辞苑
猫の「ぐっぴー」が身体をはって、使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する連載「ぐ辞苑(ぐじえん)」です。
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