左眼もほぼ見えなくなった愛犬ココ まだ光に反応すると信じて
お医者様から、ココの右眼がほぼ失明状態で、左眼もほとんど見えていないと診断されて半年以上が経ちました。
夫は時折、ココの目の前で手のひらをかざし、それを左右に振りながら、「もう陰もわかってない」…つまり、左目も全く見えていないと言うのですが、私はそのたびに反論しています。
ココの左眼はまだ光に反応している。
それを確信できるのは、夜、ココを少なくとも2回、多くて3回、トイレに連れて行くときです。
うちの家族は、亡きピンしかいないときから、毎晩、同じベッドで寝ています。熱帯夜とまではいかなくても、蒸し暑い夜も増えた昨今、どういう位置関係かというと、まず、ココは私や夫の足元で寝ています。
ハンターはというと、最近は、寝入りばなはベッドの横のマッサージチェアの上にいて、気が付くと、私のわきの下に鼻を突っ込むようにしています。オードリーの春日俊彰さんの「春日のここ、空いてますよ」を想像なさってください。私が無意識のうちに、春日さんっぽく丸めている腕の間に入ってくるのです。
わが家の就寝時間はとても早く、夜の10時台に床について朝5時ぐらいまで、全員がグッスリ(つまり朝は早い)寝ていたものでした。
でもいまは、ココのトイレに起こされます。実は、ココの視力が落ちてから、おむつを買って着けさせてみたのですが、気が付くと外してしまっていて、いまは、ノーおむつ。
ココが「クゥクゥ」という声を出してベッドの上で立ち上がるのが、トイレに行きたいという合図です。
「わかったよ、ココ、トイレね」と言い、抱っこして隣の部屋に置いてあるトイレシートのところまで運びます。
シートのにおいを嗅ぎながら、ちゃんと中でしてくれることもあれば、「ホームラン」といって、シートの外にしてしまうこともあり、それを雑巾で拭いて、またココと共にベッドに戻る…というパターンです。
でも、あるとき気づいたのです。薄暗い廊下の電気だけではなく、隣の部屋の照明を最大限の明るさでつけてあげると、ココはちゃんとトイレシートの中ですることが判明。つまり、ココは、まだ“明るさ”に反応しているということがわかったのです。
それを夫に告げると、「すごいね」と一言。さらに、夜間、ココを2~3回、トイレに連れて行っていることも知らなかったようで、それに対しても「すごいね」と言ってくれました。
ピンは亡くなる少し前、ベッドの上で、おもらししてしまったことが2~3回ありました。つまり“おねしょ”です。特に寒い夜は、布団から出たくなかったのか、それとも老いて動きが鈍くなったことで間に合わなかったのか、そんなことになりました。
でも、そのときのショックの受け方というか落胆した様子が忘れられません。
ピンは亡くなる前夜、病院のケージ内のシートでトイレをし、ドクターがそれに気づいてくれるまで、そこからもっとも遠い場所にいたと聞きました。
話をココに戻します。この先、ココの左眼がどうなるのかわかりませんが、ココの尊厳を守るためにも、私はココにはずっとトイレシートの上でトイレをしてもらおうと、どんなに眠くても「クゥクゥ」の声で跳び起きるようにしています。
ちなみにココはいま、減りつつある涙の量をキープするため、『オプティミューン』というチューブ状の目薬を朝晩、両目に点眼しています。
なぜだかわかりませんが、すごく老けてしまったように見えていたココが最近、若返ったような気がします。今年の8月で12歳になるココ。まだまだ一緒にいたいです。
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