不調を乗り越え、よく食べよく眠る毎日 もうすぐ18歳になる愛犬「ココ」
個人事務所の決算が5月ゆえ、資料を眺めていたところ……、ちょうど去年の今頃から「ココ」と「ハンター」と「マル」のミニピン3姉弟の具合が同時に悪くなり、そこから連日の動物病院通いがスタートする様が大量の領収証の存在により、改めて思い出されました。
不調を越えて元気いっぱい!
当時もっとも深刻だったのは昨年8月で17歳の誕生日を迎えるココだったことは当連載でも書かせていただきました。
水のような血便が出て、身体がどんどん細くなり、決しておおげさではなく骨と皮だけのようになってしまったココ。
ですが『動物医療センター赤坂』で検査をしたところ、日々の点滴治療で改善するのではないかという判断をちょうだいし、本当に一日も欠かさず点滴をしていただき、約2週間。西田純平院長先生の言葉どおり、ココは驚くほど回復し、体重も増え、脚に筋肉もついてきて、すっかり元気になって今に至ります。
その後は本当に元気いっぱいで徘徊(はいかい)もなくなり、“ボケ”の進行も止まったのではないかと思います。
ただ目が見えないので、ちょっと意に沿わないことがあるとよく吠えますし、他人に身体を触られることがあまり好きではないようで、『~赤坂』で爪切りをしていただくときなどは、待合室にいらっしゃる方全員が「何事ですか?」という表情でココがいる処置室をジ~ッと見つめるほど異様な唸り声をあげ続けます。他のワンちゃんの2~3倍ほど時間もかかっています。
看護師さん二人がかりでココの爪切りをしてくださっているそうで、西田院長はいつも苦笑しながら、「全身を使って爪切りを拒否するほどココちゃんは元気ですね……」と仰います。
昨年の敬老の日だったと思いますが、『アニコム』さんからのメールで、ココは小型犬部門の御長寿ランキングで確か5000位台でした。へ~、まだまだ御長寿犬がたくさんいるのだなぁと、すごく元気をいただいた記憶があります。
西田院長からは「来年になったら、たぶん3桁まで上がっているでしょうね。ウチで、いちばんの御長寿は20歳ですから、ココちゃんも頑張って目指しましょう」と言っていただきました。
でも、それは無理ではないかと思っていました。それから約3カ月後に、ハンターとのあまりにもあっけない“お別れ”を経験してからは、ココにも、いつ何が起きるかわからない……と思い続けてきました。
「ココちゃん、長生きしてね」
それが、ココは本当に元気でいてくれるのです。いまココが朝晩、ご飯と一緒に服用しているのは、肝機能をあげるためのサプリメント1錠と、かゆみ止め半錠。
ご飯はお湯でふやかしたドライフードに、乾燥のフルーツ&ベジタブルを同じくふやかしたところに、トッピングでペースト状のサーモンを入れています。
以前に比べたら時間はかかりますが、毎食、ペロリと食べてくれて、道中、少々迷うことはあるものの自分のベッドにたどり着き、一日の大半はそこで過ごしています。
「よく食べて、よく寝て」は、人間でも犬でも健康の証なんだなぁと心から思う日々です。
今年の夏は、昨年以上に暑いという予報がチラホラ聞こえてきますが、短毛犬だからなのか、これは虹の橋を渡って行ったピンもハンターも、そしてココとマルも暑さには強く、特に沖縄のブリーダーさんから我が家にやってきたココは暑いほうが好きみたいです。
目は見えませんが、ちゃんと表情はあって、「ココ」と私が呼びかけると、声のほうをちゃんと向いてくれるし、「なぁに?」という顔をしてくれます。そしてココを抱っこするときは、「抱っこするよ」と言ってから抱えるように気を付けています。すると、全身でうれしさを表してくれて、私の腕の中で眠ってしまうこともあります。本当にかわいいです。
我が家に来たときから、ココは「犬」そのもの。ピンやハンターは「人間」っぽい面がたくさんあって、なんでこんなに私の気持ちがわかるのだろう……と思うことがたくさんありました。でもココは「犬」として、ずっと私の傍にいてくれるし、「老犬との暮らし」の醍醐味を日々私に教えてくれています。
あと3カ月で18歳。「ココちゃん、長生きしてね」と毎日語りかけています。
(次回は6月11日公開予定です)
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。