愛犬「ハンター」が旅立って半年 後悔や寂しさ、会いたい気持ち…心は揺れ続けた
早いもので、ハンターが虹の橋を渡って行ってから間もなく半年が経とうとしています。
毎朝、ハンターの遺影に向かって「ハンちゃん、おはよう」とあいさつし、骨壺が入った箱を右手で10数秒間、触れて、「ありがとう」と伝え、お線香をあげ続けて半年……。もう、そんなに経ってしまったのかと思うと同時に、「ココもマルも居るのに、どうして、ハンターだけがいないんだろう」「さびしい」「会いたい」と思ってしまいます。
治療は最善だったのか
ハンターが悪性リンパ腫の告知を受けた日からは、約1年が経とうとしています。同じ病気になり、「何も治療をしなければ余命3カ月」と言われたピンが、そこから1年4カ月もがんばってくれたことは何度も書かせていただいています。
思えばピンは、その間、病院に行ったのはいいけれど、血液検査の結果、「今日は抗がん剤を投与できません」という日が多かったのです。
でもハンターは、99%スケジュールどおりに抗がん剤を投与できていました。人間の場合も、がんの治療についてはいろいろな方法や考え方がありますが、犬の場合はどうだったのか。ハンターにとって、計画どおりの抗がん剤投与が最善のことだったのか否か……。いま、そんなことを考えてもしかたがないのですが、これはこの半年間、ずっと思っていたことです。
獣医師の先生は、闘病中の約半年間について、ハンターが私の愛情を存分に感じられた期間……と言ってくださいましたが、それは私の自己満足ではなかったか。多額のお金(治療費)をかけてあげることが愛情だったのか……と自問自答する日々は今も続いています。
ハンターは私を独占できていることや、たくさん抱っこしてもらえること、病院で他のワンコのパパやママたちから「かわいい」「かわいい」と言ってもらえることなどがまんざらではない様子ではありました。でもハンターとの思い出が、病院でのことばかり……というのも気の毒な事をしたと……。病気が見つかる前にもっともっといろいろな思い出を作りたかった……とも……。
会いたくて、会いたくて
こうしてウジウジしてばかりいたからでしょうか。4月に行った人間ドックで行った胃カメラ検査で“治りかけの胃潰瘍”が見つかりました。
かかりつけ医から「現在進行形ではなくて治りかけなのよね。この数カ月ぐらいに、すごくストレスがかかることがなかった?」と聞かれ、ハンターとの別れについて伝えたところ、「逆算すると、きっと、そのことね」と……。
“病は気から”と言いますが、いわゆるペットロスが心ではなく身体に出てしまったというわけです。
とはいえ、胃潰瘍となって私の体内に戻って来てくれて、しかも、それが判明したときには“治りかけ”という状態に、ひょうきん者のハンターらしいなぁと、また愛おしくなり、会いたくて会いたくてたまらなくなってしまいました。
ハンターが最期に着ていたお洋服はそのまま寝室の私の枕元に置いてあります。病院に行く道中や、院内で、いつもお洋服の上からハンターをなでることが多かったので、生地に触れるだけで一瞬にして手の感触がハンターのことをよみがえらせてくれるのです……。
ケータイカメラで振り返ってみると、ハンターは気が付けばマルに寄り添っていました。
私と同じように、マルも“ロス”が続いているのだとしたら……と思うとマルとのスキンシップの時間をもっと増やしてあげなければと強く思います。
悪性リンパ腫の告知から1年、旅立ちから半年……。いったい“ときぐすり”はいつ効いてくれるのでしょうか。心の中で一緒のハンターと“その日”を待ちたいと思います。
(次回は7月8日公開予定です)
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