あの人も猫アレルギーだった! 猫との暮らしは「自殺行為」?
映画「ハイジ アルプスの物語」を観てきました。
「アルプスの少女ハイジ」の実写版で、アルプスの風景の美しさはもちろん、ヤギのユキちゃんを始め、カワイイ生き物が登場し、動物好きの人は心ときめくシーンが多いので、おすすめです。アニメ版をよく知っている人も、家庭教師のCMくらいでしか見たことがないという人も、楽しめる映画だったと思います。
なぜ突然、猫の連載でハイジの話をしたかというと、クララの家庭教師のロッテンマイヤーさんが猫アレルギーだったからです。ロッテンマイヤーさんが猫アレルギーだと発覚するシーンは、シンプルで分かりやすく、クスッと笑えるものでした。
ハイジとクララが街に出かけたとき、愛らしい子猫を内緒で数匹もらってきます。クララは車いすに座り、膝に抱いた子猫を毛布で隠していましたが、近くにいるロッテンマイヤーさんは突然くしゃみが出て、止まらなくなります。
そして、じっとしていられない子猫たちが飛び出してヨチヨチ歩き出すと、ロッテンマイヤーさんは「ケダモノ!! どっかへ行って!」と叫び出し、大騒ぎして逃げ出してしまいます。いつも厳しいロッテンマイヤーさんの弱点があらわになり、周りの人たちが和むシーンです。
ロッテンマイヤーさんのように、猫アレルギーで、かつ猫嫌いであれば、近づかなければよいので、話は簡単なのかもしれません。というか、猫に近づいただけで、あんなにくしゃみが出るのなら、嫌いになってしまうでしょうね。
しかし、私のように猫好きになってから猫アレルギーが発覚した人は、そう単純なお話ではなくなります。
こうして猫アレルギーだと公表していると、「アレルギー源と一緒に暮らすなんて自殺行為」とかネットに書かれることもありますが、もちろん自殺をするつもりはありません。
猫アレルギーだと分かったときには、すでに猫が家にいたし、アレルギーを防御しながら暮らすしか選択肢はないと決め、あらゆるアレルギー対策を施しました。
「アレルギーは治ることはない」と医者に断言されましたが、猫アレルギーだけど「そのうち治った」とか「新しい猫が来た時だけ発症する」とか言う人もいるので、医学的に解明されていなくても、“慣れ”はひょっとしたらあるのかもしれません。
慣れなくても、対策は(大変ですが)たくさんあります。
では、今いる猫らが一生を全うするまで一緒に暮らすとして、その後は? と、あまり考えたくないことですが、一度猫と暮らすと、猫がいない生活が考えられなくなりました。
そもそも今いる猫がいないことが考えられないけど、猫がいない生活自体も想像がつかなくなるのです。「アレルギーのもとになるものは排除したほうがよい」という考え方は当然なのですが、そういうものを越えてしまうのです。今なんとかなっているから、言えるのかもしれないけれど……。
猫が生きがい、というほどでもないのですが、いるのが当たり前というか、暮らしの一部というか……猫とは不思議な生き物だなぁとつくづく感じています。
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