我が家の愛するこたつ 猫のやらかした「事件」で早いお別れ

「我が家の猫はトイレ以外の場所でいわゆる“粗相”をしたことがありません」
と、この連載で断言したのは3月の出来事でした。しかし、そのほんの2週間後くらいに“初粗相”をやらかしてくれました。
まだ5歳だしね。仕方ないのかな。(人間の年齢に換算すると、30代だそうですが…。)
犯人は、元気なサビ猫あんずです。
その“事件”があった日、外出先から帰ってきて猫たちにえさをやると、あんずの様子がいつもと違っていました。
「おかえりー」の鳴き声は控えめだし、えさを少し食べると、ソワソワしています。
落ち着かないのは毎日のことですが、こたつ周辺を重点的にウロウロ。普段なら「遊ぼうよー!」という感じで、私にニャーニャー呼びかけてくるはずが、それもありませんでした。
そして、こたつ布団を“ホリホリ”。砂をかくみたいに、こたつの掛け布団の表面を前脚でかくのです。
何をしているんだろう?と不思議に思っていると、夫が言いました。
「あっ!あんずがやっちゃってる!!」
あんずが“ホリホリ”している場所を見ると、こたつ布団に大きな円形のしみがありました。
やられたー!
あんずの初粗相の場所は、こたつ布団でした。
都内でありながら、梅雨時までこたつをしまわないという我が家の決まり、いやだらしなさに警告を鳴らしているのかもしれません…。
「もーあんずー!」と思わず文句を言ってしまったけど、こんな時は叱ってはいけないそう。猫がおしっこをした場所ではなく、おしっこをしたこと自体を叱られていると勘違いしてしまうからだそうです。
そのしみは、こたつ布団カバーを通して、布団にもしっかり染み込んでいました。更には、床に敷いたラグマットにも。
カバーとマットは洗濯機で洗えるけど、布団はどうしよう…。
風呂場に布団を持っていき、粗相の場所に水をかけたりしてみましたが、我々はきれいになったと思っても、においが少しでも残っていたら、また同じ場所に粗相をしてしまうかもしれません。
そこで、ネットで布団のクリーニングについて調べると“ペットの粗相”専用の布団丸洗いコースがある業者を見つけました。
しかも、宅急便の業者が布団を取りに来てくれて、キレイになったら家に届くそう。これは便利!と、すぐに申し込み、こたつ布団は宅急便が来るまで、あんずが行けない場所(寝室)にしまいました。
あんずのおかげで、例年より早めにこたつ布団を撤去することができ、布団の丸洗いをすることもできました。しかし、布団が使えなくなった日の翌日は、4月なのに最高気温が10度くらいにしかならなかった日でした…。
布団のないこたつに電源を入れても、ヒーターの真下がぼんやり温かいだけで、足全体は極寒のままだということを知りました。布団って、なんて温かくて、ありがたいんだろう…。
もう1日だけ、粗相を待ってくれなかったものかと足を冷やしていましたが、猫らはヒーターの下に集まってきたので、“ねこたつ”をつくって暖をとったのでした。
(ヤスダユキ)
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