動物福祉のためリアルな毛皮はNO おしゃれはフェイクファーで
10月に入ってようやく秋めいて来ました。毎年寒くなると、日本では街で毛皮を身に着ける人の姿が多く見られるようになります。コートの襟や袖口などに使われている毛皮はおおくの場合、食用に利用した動物の副産物ではなく、毛皮を取るためだけに利用される動物たちのものです。人間がさまざまな動物を殺し食べることはもちろん、その他の目的で利用することを、すべて否定することはできません。実際全く動物を犠牲にせずに生きて来たという人はいないでしょう。
ただし、アニマルウェルフェアの概念である、「人間が動物を利用するにあたっては、生きている間の彼らの生活の質に配慮し、命をいただく際にもできるだけ苦痛の少ない方法を用いるべきだ」ということはすべての人が関わる動物(ペットだけではなく、野生動物、家畜、動物園の動物、実験動物など)に当てはまると思います。
すべての分野でまだ多くの課題を抱えていますが、私の知る限りで最も配慮に欠ける方法で利用されているのが毛皮になる動物たちです。その多くは全く自由や楽しみのない環境で飼育され、絶命前に毛皮を剥ぐなど非常に苦痛の大きい方法がとられていることが問題視されています。また多くの野性動物も犠牲になっています。
ヨーロッパ諸国ではこのような毛皮の不買運動が盛んで、意識の高い人は毛皮を身に着けることはおしゃれではなくむしろ恥ずかしいことと考えています。インドの英雄ガンジーは「その国家の偉大さ、モラルの成熟度は動物の扱われ方を見ればわかる」と言っていますが、残念ながら日本は毛皮輸入大国であり、日本に輸出するために多くの動物(うさぎ、ミンク、たぬきなど)が犠牲になっています。
これらの商品を何も知らずに買うという行為が、犠牲になる動物を増やしているのです。すべての人の行動を変えることは難しいと思いますが、少なくとも動物が好きだという人には毛皮製品を買わないように伝えてみてはいかがでしょうか?毛皮はコートだけではなく、靴やバックちょっとしたアクセサリーなど多くのものに使われています。ネコのおもちゃなどにも使われているので、飼う時には本物の毛皮ではなく、フェイクファーを選びましょう。
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