坂上パパが動物たちから学んだこと 我々は「生徒」動物は「先生」、勉強は一生続く
こんちわ、坂上です!
TNR、順調に進んでおります。
我が家のTNRは完全分業制
現在、9匹の猫ちゃんを捕獲させて頂き、避妊・去勢手術を終えた子から順に「さかがみ家」へ引っ越しております。
おそらく、残りあと3匹ぐらいの猫ちゃんを捕獲できれば、今回のTNRはコンプリートになるかなと。
ちなみに我が家のTNRは、捕獲はわたし、お世話&人慣れは奥さんが担当という完全分業制でして、お互いの領域に踏み込まないことで、もめ事に発展しないようにしております。
命を預かっている身ですので、健康管理ひとつにしても各々(おのおの)のやり方や考え方があって当たり前。薬ひとつあげるタイミングもそれぞれですから。
とにかく、お世話する側がもめない。もめる姿を見せない。
無駄に不安に陥らせない。ストレスを与えない。
十数年かけて、動物たちから学ばせて頂きました。
独自のマニュアルに従ってお世話
まぁ、よくケンカしましたね。
ケンカというか意見の相違といいますか、お互い「自分流」が正しいと思い込んでいるので、そりゃあぶつかるわけです。
しかも、TNRで保護した子たちは自分たちの「子」になるわけではなく、最終目標としては第三者(新しいご家族)に譲渡しなければならないわけで、当然公の作業になりますから管理の仕方は変わってくるのです。
ニュアンス的に言いますと、「石橋の上をたたいて渡る」ではないですが、やはり慎重にならざるを得ない。
我が子であれば夫婦間で話し合って、意見が分かれた際は落としどころを見つけて育てていけばいいわけですが、「さかがみ家」で育てさせて頂く子たちの場合は、「通常」であったり「常識的」な範囲内でのお世話がベースになります。
よって保護した子たちのウイルス検査、血液検査、避妊&去勢手術、隔離解除のタイミング等々のスケジュール感をまとめた独自のマニュアルがあり、よほどのことがない限りソレにのっとって進められていくのです。
「外」からも意見をいただき最終判断
当然、時に歯がゆさを覚える時もありますが、「さかがみ家」の場合は注目されている身でもありますので、無理はできないのです。
ただそこは生き物相手ですから、命をつなぐためには大きな判断をくださなければならない場面も出て来るわけです。
ただし、その際は「さかがみ家」内だけの侃々諤々(かんかんがくがく)だけで済まさず、「外」からもご意見を頂戴(ちょうだい)し、最終判断をくだすことに努めております。
「ご飯あげてりゃいいんでしょ」
「具合が悪くなったら病院に連れて行けばいいじゃん」
残念ながらまだまだそのような見られ方をしている部分もあるのですが、実際は具合が悪くなってからでは遅い場合も多く、早期に異変を察知することで命を救えるのです。
早期に発見するには必要な知識と経験はもちろん、医療機関や他の動物保護団体との横のつながりが物を言います。
修業は一生続く
わたしが常に自身に言い聞かせているのは、自分たちのやり方を信じ過ぎないこと。
言葉を変えれば、「過信」を生まないためにも「不安」を抱えることを恐れない。
判断が難しい時こそわかったふりをせず、正直に頭を下げて意見を求める。
しかし、最終的な判断に対してはしっかりと責任を持つ……ですかね。
おそらく、一生勉強なのだとおもいます。
命を預かっているからこそ動物たちを「先生」とし、我々が「生徒」であるということを忘れてはいけない。
まだまだというか、修業は一生続くというわけですね。
おじさん、頑張ります!
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