ヒトが風邪をひくと、猫が喜ぶ?
風邪をひいてしまいました。
猫ではなく、私が。あ、興味ないですよね。まぁ、猫の話なのでちょっとお付き合いください。
こんなとき、ヒトの風邪が猫にうつらなくて、本当によかったなぁと思います。
そうそう、ヒトと猫の風邪の原因となるウイルスは種類が違うため、うつらないんですってね。そんなことすら、飼うまで知りませんでしたが。
私が自宅で咳込んだり、おえーっとなっていると、2匹の猫らはそれぞれの反応をします。
ビビり番長のサバトラ・モモは、予測不能の私のセキにビクビク。遠くから、心配そうにこちらを伺っています。
そして、活発なサビ柄・あんずは、「大丈夫?」とでも言いたげに、心配顔で見つめます。私がこたつでぐったり動かなくなっていると、いつもは遊びの要求でニャーニャー騒ぐ時間帯でも、そっと寄り添って静かにしています。
風邪の時は、朝ごはんの要求も控えめになります。
普段なら、私が目をパチッと覚まし、身体を一切動かしていない段階でも、寝室の外からニャーニャー鳴き始めます。目を開けただけで、なんで私が起きたことが分かるんでしょうか? 気配のようなものを感じるんでしょうか。
さらに「二度寝は許さん! 少なくとも、我々のご飯を出すまでは!!」と言わんばかりに、ドアへの体当たり、大音量の鳴き声などなど非常に激しいのですが、明らかに私の具合が悪かった翌日は、私の朝寝坊も許してくれるようなのです。その日は、たまたま東京にも雪が降って寒かったから、猫もごはんより寝床から出たくなかったのかもしれないけれど。
かわいいヤツめ……。
犬は雰囲気を察する賢さが広く知られていますが、猫もちゃんと察してくれるんですよね。
そんな調子で私が風邪を引いてぐったりしていると、今度は夫がインフルエンザになりました。
当然、2人ともずっと家にいたのですが、ふだんは家にいない人々が昼間もいると、猫らは嬉しそうでした。昼間は寝てばかりの猫たちも、ヒトが家にいた方が安心するんだなぁ。
ヒトが風邪を引くと、猫は思わぬ喜びを得られるようです。こっちは地獄でしたけどね。
(ヤスダユキ)
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