幼児よりおねだり上手!? 11歳の愛猫「あんず」が繰り出す要求テクニック
幼い我が子の成長を見ていると、「これがやりたい」、「こうしてほしい」など要求やおねだりをする際、少しずつ正確に表現できるようになってきたように見えますが、我が家の11歳のサビ猫「あんず」は、3歳児並みの要求ができているのでは?と思うことがあります。
「年寄り扱いするな」!?
ある朝、猫たちがいるリビングに行くと、いつものようにあんずが「ニャーニャー!」と鳴きながらついてきて、朝食の催促をしてきました。(トップ画像の表情で)
「ちょっと待ってね~」などと言いながら、いつもの朝食、“カリカリフード、ウェットフード乗せ”を作って、エサ置き場へ。ここまではいつも通りでしたが、ガツガツ食べる……という流れがありません。
あんずはチラッと食事を見て、わずかに香りを嗅いだと思ったら、プイっと行ってしまったのです。
「あんちゃん、食べないの?」
そう聞くと、恨めしそうに「ニャー」と鳴くだけ。いつもの食後の弾丸ダッシュを、食べてもいないのに始めておりました。
おかしい……。カリカリはともかく、トッピングのウェットフードも食べないなんて。病気なのだろうか、と心配に。
でも、目の前にいるあんずは、家中を弾丸ダッシュしたのち、キャットタワーをドタドタ駆け上がり、上の段からドスン!と飛び降りる、というとても病気の猫とは思えない動きをしています。(しかも、それらを3度繰り返す)
もしかして、食事に文句があるのかも。あんずは、食事の内容にうるさい猫なので、病気以上に考えられる理由でした。
カリカリフードは、何年も前にあんずのお許しが出て決定したものを変わらず出していましたが、ウェットフードは、猫らの年齢を考慮した、いつもとは違う高齢猫用のフードをトッピングしていたことを思い出しました。
カリカリはともかく、ウェットなら何でも食べると思いきや、高齢猫用では気に入らないってわけね……。「まだまだ年寄り扱いするんじゃないよ!」と、気持ちの若いおばあさんに喝を入れられている気持ちになりました。
食べたいものを手に入れる猫
とはいえ、おそらくフードが気に入らないのだろうけど、食欲がない=病気という可能性も否定しきれない……。
ということで早速、近所のスーパーで今まであげていたウェットフード(かつお)を購入し、ついでにカリカリのフードも違うものを買ってみることにしました。もう何年も同じものなので、さすがに飽きたのかもしれない。といっても、そのフードに決まるまで、数十種類試して、やっとあんずの許しが出たんだけれども……。
帰宅すると、早速あんずが「ねぇねぇ、何か買ってきたんでしょ?早くちょーだい!」とでも言っているかのように、オヤツの催促をしてきます。やはり、とても病気とは思えません。
買ったばかりのカリカリとウェットフードを出すと、あんずはガツガツ食べ始めました。やっぱり。今朝のメニューが気に入らなかったのね……。ここのところしばらくは問題なく食べていましたが、「高齢猫用」がどうしても気に入らなかったといったところでしょうか。
私だって、食べたいものを食べたいし、あんずだってそうだよね……という私の心情を読んでいるのかいないのか、自分の食べたいものを素早く上手に手に入れることができるあんずでした。
甘えたい、遊びたいときも
甘えたい、遊びたい、という要求のときも、上手く表現できるあんず。
テーブルの前に座る私か夫のそばにきて、「ニャー!ニャー!」と鳴いて、無理やりにでも膝の上に座ります。たとえ安定が悪かろうが、「今甘えたいんだから、どかないからね!」とばかりに、飼い主の膝上を陣取ります。
最近は少なくなってきましたが、思い切り遊びたいときは、夫の目を見ながらウロウロ動いて「ニャー!ニャー!」と鳴き、遊んでアピール。抱っこやナデナデでごまかそうとしても、「アタシは遊びたいんだよ!」とばかりに、夫がおもちゃを取りに行くまで鳴き続けます。
また、毛づくろい要求まで上手いんです。私が粘着テープで掃除をしていると、すかさずそばに来て「ニャー!」とひと鳴きし、私に背中を見せるように座るのが「背中を粘着テープでコロコロしてほしい」アピールです。
粘着テープを手にしていないときでも、背中を見せるように座るのがとても上手く、あんずがしてほしいときに毛づくろいのお手伝いをしてあげることができます。
「やってほしいときにやってくれない」とか、「これがしたいのに伝わらない」とか、そういったストレスが少ないと思われるあんず。
一方、「モモ」はあんずのような表現ができず、たいていモジモジしているだけなので、ストレスがたまっていそうです。飼い主としては、モモのやりたいこともくみ取ってあげて、ストレスの少ない生活をさせてあげたいところです。
(次回は10月20日公開予定です)
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