とーさんがインスタライブにドキドキ出演 動物愛あふれる人たちとあったかい2時間半

ポスター
ハニオ日記のポスターです。書店様で見かけることもあるかも

 月刊誌『天然生活』『ESSE』で編集長をつとめ、数多くのヒット書籍をつくり続けている編集者の小林孝延さんこと「とーさん」は、困り顔の元保護犬「福」と元野良猫の「トモ」「モエ」と暮らしています。今回は、最近の出来事について教えてくれました。

(末尾に写真特集があります)

制作秘話のあれやこれや

 今月もまずは「ハニオ日記」の近況から。

 とーさんが編集に携わった石田ゆり子さんの書籍「ハニオ日記」、おかげさまで大好評大増刷が続いています。先日のオリコンニュースによれば、「ハニオ日記」全3巻が、6月4日付オリコン週間BOOKランキングの1~3位を占めました。同じ著者の作品が同ランキング1~3位を独占したのは5年7カ月ぶりとのこと。

 いやあ、本当にありがたいことです。そして今や幻とも言われているハニオ日記3冊を収めるための布張り特製の「青い箱」(実際、まだ世の中に2つしか存在してないんですけどね……)こちらも、まったく生産が追いつかず、みなさにお届けすることができておりません。この場を借りておわび申し上げます。

本
ゆり子さんのこだわり抜いた色、少しくすんだブルーの布貼り。そこに大切な言葉を刻みました

 そんなハニオ日記とはいったいなんなのか?そして青い箱はなぜこんなに足りないのか?など、ハニオ日記にまつわる製作秘話のあれやこれやを、6月13日の日曜の夜、ゲリラ的に開催された石田ゆり子さんのインスタライブにて、しゃべって参りました。

 当日の様子。

 インスタライブ始まる。ドキドキ。あがる心拍数。

「こばやしさーん」(ゆり子さんが登場し、とーさんを呼ぶ声)

 チラッ、とみるとぐんぐん視聴者数が伸びてる。なんと10万人超え……(ゴクリつばを飲む音)

 落ち着け、この人たちたちはゆりこさんのことを見たいんだ。震える指でライブ参加ボタンをタップ(震えてるんかい)。

「はーい」(顔はひきつる)

 満を持して(自分で言うな)登場したとーさん。

 その瞬間……2万人がいなくなったんです。いや、みんなお風呂でもいったんかな?(ポジティブか)まあ、そらそうですよね。誰お前?状態ですから。

 いやはや、そんなことで、へんな汗をべったりかきながら、ハニオ日記についてしばし語らせていただいのでした。

愛あふれるみんなが集まって

 ゆり子さんからはとにかく、「正直に、からざらない自分のことばでしゃべってね」と言われていたので、そのまんま、ありのままに本作りの現場、苦労したところやこだわったところなんかを包み隠さずお話ししました。

犬と猫
最近はなんだかトムとジェリーのように追いかけっこしまくってる我が家の3匹。仲がいいのかわるいのか??謎……

 このときとーさんの後に登場して一緒にお話ししてもらったのが、ハニオ日記のデザインを担当した黒田益朗さん。黒田さんはじつは長年地域猫のNTR活動に従事していて、とっても猫愛あふれる方で猫の話をするととまらないのです。

 また、その後に登場した大阪のTRUCK FUNITUREのひりんこちゃんこと唐津裕美さんは多い時は10匹以上の保護犬、保護猫を家族に迎えるほどの活動家で、誰よりも早くハニオ日記の応援団を買って出てくれた熱いひと。

 モデルでデザイナーの雅姫さんも保護犬ヴォルスと二匹のトイプードルもぐらとピカソのかーちゃんで、この人の母性は半端ない。自身のお店ハグオーワーでもハニオ日記を扱ってくれていて、おふたりとも売り上げすべてを保護活動に充てるとおしゃってくれています。

店内に並べられた本
東京自由が丘にある雅姫さんのお店「ハグオーワー」にて。ハニオ日記も美しくディスプレー

 そしてまさかあの時間に突然お呼びして登場してくださったゆり子さんの親友、女優の板谷由夏さん。板谷さんはゆり子さん家のハニオとたびと一緒に保護された6匹の子猫のうちの1匹、メイちゃんを引き取った方なのです。

 ゆり子さんのまわりにいる、愛あふれるみんなが集まり、語ったインスタライブは、終始、ドタバタ、筋書きなしの行き当たりばったりのようで、それがいかにもハニオ日記にふさわしい進行でもあり、なんだかふわふわとあったかい空気に包まれた2時間半だったのでした。

「思い出の共有になる」

 前回「あんまり裏方が話すとやぼになる」と言ったくせに、結局、またもこんなに話してしまった……。

 なんと申しましょうか、ひとことで説明するのがとっても難しい本なのに、なぜだか人に伝えたくなる。話したくなる。不思議な魅力にあふれていると思いませんか? 

 インスタライブの中で板谷由夏さんが「本になると思い出の共有になる」とおっしゃっていたのですが、これは本当にそうだなとスマホを握りしめながら、ぶんぶん首を縦にふって納得。

 すべてが時間のように流れていくインスタグラムという世界。その時間のかけらが思い出のように積み重なっていく本。

棚の上の猫
青い箱とはちわれの猫

 ハニオ日記を編みながら、両者の違いはなんだろう、というシンプルかつ根源的な疑問が頭の隅にずっとあったのですが、板谷さんの言葉はそこにひとつの答えを与えてくれるものでした。

 残念ながらアーカイブを残さなかったので、ご覧くださいませとは言えないのですが、このコラムからその雰囲気の一端を味わってもらえたなら幸いです。

 あれ?まずはといいながら気がつけばインスタライブの話だけで完全に文字数オーバーしてしまいました。じつは今回は最近の福のご飯事情についてお話ししたかったのですよ。

 すっかり夏のような気候になり、どうぶつたちの食欲も落ちる昨今、とーさんの涙ぐましい努力を……これについてはまた次回といたします。

 ではでは!

◆小林さんが発行人を務める月刊誌『天然生活』のサイトはこちら

【前の回】かわいいんだけど、冷や汗もの 愛猫「とも&もえ」も加わったお出迎えにドキッ!

(次回は7月17日に公開予定です)

小林 孝延
福井県出身。編集者。月刊誌『天然生活』創刊編集長、『ESSE』編集長などを歴任。2023年10月に著書『妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした』(鳴風舎)を刊行

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この連載について
とーさんの保護犬日記
困り顔の元保護犬「福」の「とーさん」になった編集者の小林孝延さんが、いとおしくも前途多難な保護犬ライフを語ります。
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