同居成功!動きがゆっくりすぎた大型犬のタケ おかげで先住猫と距離が近づく
インテリアデザイナーとして活動する傍ら、保護犬の預かりボランティアをする小林マナさん。預かり1匹目は、福島県の被災地から来た大型犬のタケ。念願の預かりボランティア生活が始まりました。
先住猫3匹とゆっくり慣れさせた
タケがやって来た我が家。まずは先住猫たちに慣れてもらうため、タケにはしばらくの間、玄関のスペースにいてもらうことにしました。室内の扉は下部にクリアガラスを使って、動物の様子が見えるようにしていました。
次に、私が家にいる間だけ、タケを部屋に入れるようにして、タケと先住猫の3匹がゆっくり慣れさせるように。私は慎重すぎたかもしれませんが、このおかげでリビングにタケがいることが、猫たちにとってもだんだん自然なことになってきました。
タケがうちに来る半年前に、2m×2mの芝生のような鮮やかなグリーンのラグをもらっていたんですが、これがとても楽しい空間にしてくれました。
もともとそのラグは、私たちが設計したお店がリニューアルの際に廃棄する10数年以上使い込まれたもので、猫が何をしてもいいと思いリビングのソファの前に敷いていたのですが。その後も何度かカーペットを新調しましたが、グリーンのものは動物に映えてとても可愛く見えるので気に入っています。
ギルがタケと仲良くなれたら問題なし!
先住猫のハチワレ兄弟「ギル」と「ジョー」は怖がりで、友人が来ると息を潜めて帰るまでどこかに隠れてしまうほど。
でもギルは、初めて動物病院に入院した時、獣医さんや看護師さんたちから「人なつっこくて可愛いですね〜。どこ触っても怒らないし、とってもいい子でしたよ!」と言われ拍子抜けしたことがありました。甘ったれすぎて、どうやら目の前にいる人なら誰でも良くなってしまうようです。
反対に白猫の「マロン」は、人にまったく動じない性格。なのに人が好きというわけではなく抱っこはNG。スリスリと寄ってこない、鳴かない、遊ばないという不思議な猫でした。
だから、多分マロンは大丈夫。心配なのはギルとジョーでした。
2年違いで我が家に来たマロンとも徐々に距離を縮めたギルなので、タケとも毎日顔を合わせて家族のような気持ちになれたら、なつくのではないかと淡い期待を持ちつつ、タケとの同居生活を送っていました。
結果、タケの動きがあまりにもゆっくりだったのが功を奏して、猫たちは全く怖がることもなく、次第に近くにいる場面が増えてきました。
先住猫とはうまくいったが、新たな問題が…
私たちの留守中にいつも猫の世話をしてくれていた友人が、同じマンションにいたのですが、その彼が同棲を始めました。彼らが旅行に行く時は、私が彼らの猫の面倒を見に行く、持ちつ持たれつのいい関係です。
タケを預かる頃には、ちょうど彼らの子どもが生まれることになっていましたが、今まで通り留守中の猫や犬の面倒を引き受けてくれていました。ところが……。彼は在宅勤務で主夫。子どもが生まれてからは、すっかり育メンに変化。
ある日、犬たちの面倒を見てくれないかとお願いしたところ「子育てが手いっぱいで……。動物の面倒を見れないや」と言われてしまったのです。それは仕方のないことでした。初めての子育てなんですから。
でもじつは、その言葉に「ええ!? これからどうしよう」と、途方にくれてしまいました。これからは自分たちだけで、大きな老犬1匹と猫3匹、うちの留守中の動物問題をなんとかしなければいけません。
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