「私の猫がほしい!」 運命の猫と再会、3匹目として家に迎える

 自宅で2匹の猫を飼っていた女性。だが、2匹とも子どもに“占有”されていた。「私の猫」を探し求めていると、生後半年に成長した猫と運命的な再会を果たした。

(末尾に写真特集があります)

 大阪府八尾市にある「ハッピータビークリニック」は、猫の不妊手術を専門に行う動物病院で、野良猫の保護や譲渡の活動もしている。

 2018年6月、住宅脇の路地に野良猫が4匹の子猫を連れてエサを食べに来たと連絡があった。スタッフがかけつけると、現場は交通量の多い道路に面した危険な場所だった。猫たちを保護することになり、捕獲器をしかけると、4匹だと思っていた子猫は5匹で、母猫は入っていなかった。

保護当時。右端がまるるくん
保護当時。右端がまるるくん

「私の猫」がほしい

 大阪府に住む千田さんは、2匹の元保護猫を飼っていた。猫が大好きなのだが、2匹はすっかり子どもになついていて、「私の猫」がいない状態だった。

「そのうち飽きるだろうと思っていたのですが、全然そんな気配もなくて。娘から昨夜は腕の中にいたとか聞かされるのがうらやましくて、私の猫を探すことにしました」

 子猫は手がかかるので、もともと好きだったキジトラの成猫を探した。あちこちの譲渡サイトを見たり、実際に譲渡会にも足を運んだりしてみたが、なかなか「私の猫」と出会えなかったという。

イケメンに成長したまるるくん
イケメンに成長したまるるくん

運命の猫との再会

 千田さんは、住宅地で保護された子猫たちにハッピータビークリニックで会ったことがあった。だが、子猫にはひかれなかった。

 そんな千田さん、2018年10月にハッピータビークリニックが初めて開いた譲渡会で、成長した猫と再会した。茶トラ白で、生後半年。「大きくなったでしょう」と手渡され、腕に抱くと、まるで恋に落ちたかのように「この子だ!」と思ったという。

 11月初旬から「まるるくん」のトライアルを開始した。先住猫のひたちくんは鼻を突き合わせてクンクンと挨拶したが、もう1匹の先住猫、サスケくんはシャーシャーと威嚇した。

 まるるくんは、出窓に上り、3日間ほどは外を見ながら鳴いていたが、1週間も経つとサスケくんとも仲良くなり、家になじんでいった。

 今では3匹で仲良く“運動会”をすることもある。

 だが結局、まるるくんも、ひたちが懐いている娘に取られてしまい、千田さんの「私の猫」は、夢に終わってしまった。それでも、そばにいるだけで満足しているのだという。

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渡辺陽
大阪芸術大学文芸学科卒業。「難しいことを分かりやすく」伝える医療ライター。医学ジャーナリスト協会会員。朝日新聞社sippo、telling、文春オンライン、サライ.jp、神戸新聞デイリースポーツなどで執筆。FB:https://www.facebook.com/writer.youwatanabe

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幸せになった保護犬、保護猫
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