掃除業者を頼んだら、エアコンから猫の毛 業者さんくしゃみ連発
猫の毛やふけに反応する猫アレルギー。猫に近づかなければ良いのですが、仕事などで、そうはできない人も……。この夏の猛暑でフル稼働していたエアコンの調子が悪くなり、ハウスクリーニングの業者さんを頼んだ時のお話です。
我が家では夏場は愛猫のために、朝から晩までエアコンをつけっ放し。猛暑だったためか、9月後半になって、エアコンの利きが悪くなり、ちょっと変な匂いもするようになりました。自分でフィルターを外して洗ってみたものの良くなりません。そこで業者さんにお願いすることに。
電話すると、業者さんが2人でやって来てくれました。
老猫の「イヌオ」はベッド下にすぐに隠れましたが、若い「はっぴー」は興味津々。でも高圧洗浄のホースや脚立など危ないものがあるので、ケージに入ってもらいました。
「まず養生をします、ハックション! 失礼、洗面所から水を引きますね。ハッ、ハックション!!」
若い業者さんが、準備をしながら、くしゃみを連発します。
横で年配の業者さんがエアコンのカバーとフィルターを外して解体します。大きなビニールでエアコンを覆うようにして、内部の熱交換器(アルミフィン)を洗うと、ビニールを伝ってバケツにどんどん汚水がたまっていきました。その黒さにもびっくりしましたが、もっと驚いたのは、業者さんの言葉でした。
「猫ちゃんの毛が、内部のフィンに貼り付いていました。猫や犬などペットのいるご家庭で、故障と思って買い替えようとしたら、毛が付いていただけ、ということもあるんですよ」
ペットの毛が熱交換器に張り付くと、結露が乾きにくく、カビが発生しやすくなるそうです。カビが臭うだけでなく、空気も冷えにくくなるというわけ。
こうした奥の掃除までは、なかなか自分ではできないけれど、暖房を使う季節の前に点検するといいとのこと。ベテラン業者さんがそう説明をする横で、若い業者さんが、相変わらず、「ハックショーン!」と派手なくしゃみをしています。で、やっと気づきました。
「あっ、もしかして猫アレルギーなんですか?」
「実はそうなんです。マスクを車に忘れてしまって。僕は鼻炎になるタイプで……」
掃除をまめにしているつもりでも、毛はエアコンに入り込むし、猫がじっとおとなしくしていても、アレルギーの人は反応してしまうのですね。
そういう私も、実は猫アレ。猫の毛やふけが一因となるぜんそく発作を、過去、猫飼い歴28年の間に何度も起こしています。猫を飼い始めて5年目から息がゼーゼーいう喘鳴(ぜんめい)や咳き込みが始まり、救急病院に駆け込んで点滴したことも……。
お医者さんに「アレルギーの刺激物質を遠ざけて。猫を飼うのは無理」と断言されたこともありますが、何人かに相談して、今は粉の吸入薬(ステロイド)を服用していて、はっぴーを迎えてから2年半は発作を起こしていません。
ブラッシングをよくするとか、猫をなでた手で目をこすらないとか、猫吸いを思い切りしないとか、気をつけていることもあります。でも、エアコンに毛が貼り付いたことを考えると、もう少し床掃除(水拭きなど)をしたほうが良さそうです。
エアコンの掃除が終わって業者さんが帰り、ケージを開けると、はっぴーが出てきました。続いてイヌオもベッド下から這い出てきました。
“なんだか空気がすっきりしたぞ”。そういわんばかりに2匹はうーんと伸びをしました。
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