わが家に若い女性客2人 大歓迎の青年猫、つられて幻の猫まで…

   職場の若い女性2人が、わが家の愛猫に会いに来ました。青年猫「はっぴー」(オス、2歳)は、すぐ2人に懐いて大歓迎。その楽しげな様子に、なんと、来客には決して姿を見せない幻の猫「イヌオ」(メス、15歳)まで姿を現したのです。

(末尾に写真特集があります)

   愛猫「はっぴー」は人間でいえば、245歳の青年。近頃は私によそよそしい態度をとったり、急に甘えたり、気持ちを読みにくい“気まぐれ男子”です。お客さんへの対応もまちまちなので、そばに寄って来るかどうか、会ってみないとわかりません。

   そんな「はっぴー」にぜひ会いたいと、職場の女性、みなみさん(27)と、りなさん(25)がわが家にやって来ました。床に座る「はっぴー」を見つけた途端、2人は声を上げました。

「きゃあ~、いたいた~、はっぴー!」「かわええ~、触りたいよお」

膝にのっておやつをおねだり
膝にのっておやつをおねだり

   聞き慣れない歓声を浴びて、「はっぴー」は“イカ耳”になって、ちょっと警戒体勢。トントントンと猫柱の高い所に上って「あやしい客じゃないか?」と見下ろしました。でも、2人がお土産のおやつを出すと、すぐに目がキラリ。

   昨秋、初めて女性客が来た時は、シッポをぼわっと何度か膨らましましたが、今回シッポは大きさそのまんま。倒れた耳もいつしか直り、ぐいぐい近づいていきます。

「はっぴーに踏まれてみたい」「お願い、膝に乗ってよ~」

   そんなリクエストに、「はっぴー」は愛想よく応え、膝にも自ら足を乗せました。2人を交互に見上げて、「えへへ」と、なんだか嬉しそう。男性客に対する態度とは明らかに違います。

「君の名は?」
「君の名は?」

   そもそも猫には、人の異性がわかるのでしょうか? 獣医さんに聞くと、「声やしぐさや匂いで、男女の違いがわかるだろう」ということでした。

   昔、姉がメスとオスの猫を連れて結婚したとき、メスは夫にすり寄って仲良しになり、オスは妬いたのか、夫のスリッパにウンチをして“微妙”な関係になったことを思い出します……。

   さて、時間を忘れて皆で写メを撮り合って、キャッキャと騒いでいると、予想外のことが起きました。ベッドの下から、のそーっと「イヌオ」が顔を出したのです。

「あっ黒猫! かわいい」「これがイヌオちゃん?」

   今度は2人で「イヌオ」をそっとなでなで。交互に抱っこまでしてくれました。「イヌオ」が私以外に抱かれるのは、獣医さんと看護師さん以外ではほぼ初めてです。

イヌオもベッド下から出てきてご挨拶
イヌオもベッド下から出てきてご挨拶

「イヌオ」は今まで、誰が来てもベッドの下に隠れてしまう“幻の猫”でした。でもこの夜は、楽しい雰囲気につられて、“仲間入り”をしたかったのかもしれません。若い女の子なら安心だったのかな? いずれにしても、私にとっても嬉しい出来事でした。

   帰り際、「どう? ペットと暮らしたい?」と2人に聞いてみました。

   猫派のりなさんは「はい、やっぱり猫っていいなー」。犬派だったみなみさんも「黒猫を見たら、猫もいいなと思いました」。

   わが家の猫2匹は、動物への興味を深める立派な“おもてなし”ができたようです。

藤村かおり
ペットライター。小説等の創作活動を経て90年代後半から、ペットの取材を手掛ける。2011年~2017年週刊朝日記者、2017年からsippoメインライター。丹念な取材と独自の目線から、動物と人の絆、動物と共に生きる人の心をすくい取る記事に定評がある。ペット関連の著書に『長寿猫』『明日にアクセス』など。現在は保護した黒猫、キジ猫と暮らす。

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この特集について
ねこ飼い日記
古い魚屋の天井が崩れ、落ちてきた子猫「はっぴー」。その成長と、引き取った筆者との生活ぶりを同時進行でつづっています。
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