酔った勢いで調子に乗って… 猫のぐっぴーが多義語を解説
ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が身体を張って、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。わかっているつもりでも、使う場面や使い方に迷うことがよくあります。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が写真入りで説明します。
第17回は「乗る」です。
(多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)
意味その1:物の上に位置を取る。上に位置を占める。
用例「靴の上に乗り、飼い主の外出阻止を試みる。」
【解説】 ぐっぴーはお留守番が嫌いだ。
そのため、飼い主が外出する気配を察知すると、いろいろな手を使って外出を阻止しようとしてくる。
そんな中、ぐっぴーは“飼い主は外出するときに靴を履く”ことに気が付いた。
そこでぐっぴーがとった外出阻止手段は
靴の上に乗り、飼い主が靴を履けないことで外出しないのではないか作戦だ。
これは成功か…
と思っていたであろうが、
飼い主は別の靴を履いて外出したことは言うまでもない。
意味その2:位置を移動するために動く物の上に位置を変える。乗物の上または内部に身を置く。
用例「外出をした飼い主を追いかけるため、マイカーに乗る。」
【解説】 外出の際、靴にマウンティングしてまでそばにいて欲しそうだったぐっぴーの様子を気にしていた飼い主は、家に設置してあるペットカメラを起動した。
そこで衝撃の瞬間を見た。
なんと、ぐっぴーが車に乗って、飼い主を追いかけようとしていたのだ。
しかし、ぐっぴーは車より大きかったため、車に乗ることができず、
無論、追いかけてくることはなかった。
意味その3:身に憑(つ)く。のりうつる。
用例「ぐっぴーの身体に新橋のサラリーマンが乗り移る。」
【解説】 飼い主が帰宅すると、ぐっぴーが玄関に横たわっていた。
どうやら、飼い主がいなかった寂しさからやけになり、新橋のサラリーマンの霊を呼び寄せ、自身の身体に乗り移らせたようだ。
ぐっぴーは6歳の未成年なので酒が飲めないため、最終手段をとったのだ。
周囲には嘔吐の跡も見られたため、相当飲んだくれたサラリーマンが乗り移ったものと推測される。迷惑である。
意味その4:調子づく。勢いにまかせる。
用例「酔った勢いで調子に乗り、セクハラを行う。」
【解説】 新橋のサラリーマンが乗り移ったぐっぴーをたたき起こして目覚めさせると、あろうことか、突然ぐっぴーは飼い主を襲ってきたのだ。
酔った勢いなのか、調子に乗ってなんと(貧)乳まで触ってくる始末。
これは許し難い事態ということで、しっかり捕獲されたことは、翌日の新聞で確認されたし。
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