紙袋のほかにも、大好きなふくろ 猫のぐっぴーが多義語を解説
ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が身体を張って、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。わかっているつもりでも、使う場面や使い方に迷うことがよくあります。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が写真入りで説明します。
第12回は「袋(ふくろ)」です。
(多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)
意味その1:中に物を入れて、口をとじるようにした入れ物。
用例「小さな袋に入りたがる巨漢。」
【解説】閉塞感がたまらないのであろうか。 ぐっぴーは袋に入ることが大好きだ。
自分の体の大きさがわかっていないからなのか、はたまた締め付けられる感じが悦びになるドMなのかは定かではないが、袋の中でもとりわけ、ギリギリ身詰まる程度の大きさの小さめの袋を愛してやまない。
良い子は真似してはいけない。
意味その2:母親。おふくろ。
用例「おふくろへの愛が止まらないマザコン男子。」
【解説】ぐっぴーは飼い主のことを「ママ」と呼んでいるのだが、ぐっぴーももう人間でいえば40代。
そろそろ「おふくろ」にチェンジしてもいいころではないか、と家族会議をしたが、
こんな腕枕や
こんな膝枕をしちゃうような
おじさんが「おふくろ」と言うのも違和感があるという結論にいたり、引き続き「ママ」と呼ぶことに着地した。
意味その3:ふくらんで物を入れるようになったもの。
用例「一人お花見での暴食による胃袋の肥大。」
【解説】“巷では、お花見という文化がある”。
テレビを通じてそんなことを知ってしまったぐっぴーのために仕方なく、家の中でお花見を行った。
お重いっぱいのおやつにアルコール…胃袋がパンパンになるまで食べまくったようだ。それ以降、胃袋が大きくなってしまったのか、しつこくご飯を求めるようになった。
…お花見の暴飲暴食による弊害だ。
人間の皆様、ご注意されたい。
意味その4:行きづまっていること。行きづまり。
用例「掃除機から逃げるも、そこは袋小路だった。」
【解説】掃除機をかけているとき、ぐっぴーは掃除機から逃げるのが通常であるが、後先考えずに逃げるため、たまに自ら袋小路に入ってしまうことがある。
そんなとき、ぐっぴーはどうするかというと…
戦う。
決死の猫パンチ。
…もむなしく手が届かず空振りする。
このままでは掃除もできないしぐっぴーも戦い疲れしてしまうため、掃除機はその角の掃除を諦め退散するほかない。
結果、その角はいつも汚いことはいうまでもない。
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