布団を掛けて寝たら、あらら… 猫のぐっぴーが多義語を解説

 ぽっちゃり猫の「ぐっぴー」が身体を張って、ちょっと使い方の難しい言葉をゆる~く、おもしろく解説する「ぐ辞苑(ぐじえん)」。一つの単語でたくさん意味がある「多義語」。わかっているつもりでも、使う場面や使い方に迷うことがよくあります。そんな「多義語」の用例を「ぐっぴー」が写真入りで説明します。

 第14回は「掛ける(かける)」です。

(多義語の意味は、岩波書店『広辞苑(第七版)』によるものです)

意味その1:物につけてぶらさげる。つりさげる。

用例「身体測定のため、ぐっぴーをひっ掛ける。」

【解説】 年に一度、自宅でぐっぴーのメタボ検診が行われる。

 ぐっぴーは6歳。そう、人間でいえば中年なのだ。

 メタボ検診はまず、正確なウエストサイズを測定するため、ぐっぴーを飼い主の腕にひっ掛けるところから始まる。

 見るからにウエスト部分が膨らんでいるが、念のため測定。

 ‥‥〇〇cm。確定である。

意味その2:重みをあずける。ものの端の部分などを他の物の上にのせたり、側面にもたせかけたりする。

用例「ソファに肘的な部位を掛けて座る。」

【解説】 ぐっぴーはソファに座ることを好む。

 昔からソファに座る習慣があることに変わりないが、ここ最近、ソファの使い方が変わってきた。

 そう、ひじ掛けを使うように進化したのだ。

 なお、肘掛にかけるのは腕的な部位だけではない。

 ほほだ。

 もはやソファはぐっぴーのものといっても過言ではない。

意味その3:両端をもたせかける。わたす。

用例「ソファとキャビネットの間にぐっぴーという分厚い橋を掛ける。」

【解説】 我が家のソファとその横に設置されたキャビネットとの間には、少しの空間がある。

 ある日、ぐっぴーがそこを渡ろうとしたところ、猫としてはあろうことか、ジャンプが下手すぎて、まるでその空間に橋を掛けるかのように、ぐっぴーが掛かってしまったのだ。

 戻ることも、進むこともできず、飼い主に助けを求めるぐっぴー。

 ぐっぴーがそこを渡れるよう、今後橋の設置を検討したい。

意味その4:かぶせる。おおう。

用例「お布団を掛ける。」

【解説】 ぐっぴーには専用のお太ん…ではなく、お布団がある。

 冬はもちろん、夏もこのお布団を掛けて眠る。

 しかし、20回に19回くらいはお布団を掛けるのに失敗するのだ。

 少しぐっぴーには小さいサイズのようで、うまいことお布団の中にもぐっていかないと、全身にお布団がかかる状態にはならないらしい。

 5Lくらい大きいお布団の開発を求む。

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さきとも
さきが飼っていた猫「ぐっぴー」に、ともがひと目惚れし、さきともと「ぐっぴー」の謎の共同生活を開始。2015年、思いつきで一緒にInstagramアカウントを開設。現在はふたりで「ぐっぴー」の育成を行う。

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ぐ辞苑
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