2歳のオレサマ猫が、老猫に気遣い? ケージ占拠されても静観
我が家の愛猫「はっぴー」が、2歳の誕生日を迎えました。来た時は小さく頼りなかった彼も、人に換算すれば、二十歳を超える立派な“青年”となりました。相変わらずわがままだけど、少し、おとなになったところもあるようです。
2年前、都内の魚屋さんの屋根が崩落し、きょうだいと一緒に転がり落ちてきた子猫はっぴー。保護当時は、極端に体が小さくて心配しましたが、今では6キロ台。きょうだいの中でも1位、2位を争う大きさに育ちました。
2年の間に変わったことはいろいろあります。
先住猫に乗っかり強さアピール
体が大きくなるにつれて、態度もデカくなりました。前は甘えていた先住の猫「イヌオ」(15歳、メス)に対して、“俺の方が偉い”と上に乗っかって強さをアピールすることが増えました。
私がイヌオをなでていると、“俺もなでろや”とやって来て、イヌオの足先をガブッ。なかなかの“ジェラ男”なのです。
私にとって初めての男子なので、ついチヤホヤして、わがままに育ててしまったようです。
そんな青年はっぴーの誕生日に、青い柄の座布団を贈りました。
町の古い布団屋さんで布から仕立てたのですが、はっぴーは最初“なんだこれ”と知ら~ん顔。でも、イヌオが近づくと、“俺んだから”と言わんばかりに慌てて、どかんと飛び乗り、香箱座りをしました。“下がってよし”そんな声が聞こえそうです……。
老いるイヌオを見守ることも
はっぴーが強く成長する一方で、乳母係だったイヌオのほうは、確実に老いていきました。歩くスピードが遅くなったり、夜中に何度も鳴いたり、食べたことを忘れて数分後に食事をねだったり……。
年齢差のある2匹の関係がこの先どうなるかと、ちょっとハラハラもしていたのですが、じつは少し前から、今までにない光景も見られるようになりました。
赤ちゃん時代からはっぴーが使っている2段ケージに、イヌオがよく入るようになったのです。狭い場所で落ち着くのでしょうか。
今までのジェラ男なら、“俺の場所だぞ”と追い出したところですが、昼寝するイヌオを“好きならどうぞ”という風に見ています。イヌオが食事の後、食べたことを忘れてはっぴー用にケージの2段目に置いたごはんを食べ始めても、“まあいいか”と見あげています。
家に来たばかりの頃は、ハンモックで遊ぶ幼いはっぴーを、ケージの外からイヌオと一緒に見守っていました。今では、年老いて変化するイヌオを、ケージの外からはっぴーと見守るようになりました。立場の逆転です。
「優しさも強さなんだよ」
膝に乗ってきたはっぴーに話しかけると、夢中で指しゃぶり! 赤ちゃんの頃からこれだけは変わりません。我が家の“甘えん坊将軍”は、まだまだ成長しそうです。
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