犬の吠え対策 犬と飼い主、隣人がハッピーになるために

吠えることはコミュニケーション手段でもある
吠えることはコミュニケーション手段でもある

「吠えるな」は「話をするな」と同じ

 犬はもともと人間が番犬や猟犬のように「吠える」性質を利用するために、家畜化された動物です。そのため最も近い種であるオオカミに比べて吠える傾向が強く、吠えるのは犬の特徴とも言えます。また吠えることは人が話をするのと同じように犬にとっても重要なコミュニケーション手段でもあります。ですからやみくもに「吠えるな」というのは「話をするな」と言っているのと同じで、社会的動物である彼らに対して親切な対応とは言えません。

 とはいえ、過剰な吠え声は飼い主にとって耐えがたい騒音になったり、近所からの苦情につながることもあります。また犬自身も吠えるにはそれなりの理由があり、何らかのストレスがかかっている場合もあります。

 したがって吠え対策のゴールは「犬が吠えなくなる」ではなく、犬と飼い主、そして隣人の苦痛を減らし、3者がハッピーになることと考えてください。

「吠え」の原因・対処法はさまざま

 犬の吠えが問題となる代表的な状況は、自宅では玄関チャイム、宅配便の配達人や来客に対して、さらには飼い主に向かっての要求吠え、留守中の吠えなどがあります。

 また散歩中に多くみられるものとして、知らない人や犬に対して吠えるという問題があります。また我々動物病院では、ペットホテルや入院ケージの中で吠え続けるという問題が良くみられます。

 これらの問題はすべて「吠える」という同じ症状として観察されますが、原因はさまざまで、対処法も異なります。したがって本来は個々のケースで犬の気質や生活環境等を考慮し、それぞれのケースに合った方法で対処するのが最適です。

 近くに相談できる専門家がいない方のために、これからごく一般的なケースで、飼い主ができる対処法をご紹介していきます。うまく行かない場合には続けず、獣医師(http://vbm.jp/syokai/)や家庭犬しつけインストラクター、こいぬこねこ教育アドバイザー(https://www.jaha.or.jp/owners/dog-class/?id=1)などの専門家に相談してください。

村田香織
獣医師、もみの木動物病院(神戸市)副院長。イン・クローバー代表取締役。日本動物病院協会(JAHA)の「パピーケアスタッフ養成講座」メイン講師でもある。「パピークラス」や「こねこ塾」などを主催、獣医学と動物行動学に基づいて人とペットが幸せに暮らすための知識を広めている。

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この特集について
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犬や猫の問題行動に詳しい獣医師の村田香織先生が、ペットと幸せに暮すためのしつけや飼い方のコツをていねいに解説します。
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