テーブルに猫の毛ごっそり! 手作りの罠を仕掛けると…
猫のいるご家庭では、テーブルに猫がのるのは日常かもしれません。ドラマや映画なんかでも、人の食事中に猫がテーブルにいる姿をよく見かけます。
大変微笑ましい、かわいい、猫はやっぱり自由でなきゃ。とは思うのですが、我が家の場合は、「猫であろうと、人であろうと、何人たりとも決してテーブル(食卓)にのってはならない」とルール付けています。
猫らのしつけは子猫の頃に行いました。猫がテーブルにのった場合は「ダメッ!」と叱り、水の入った霧吹きを身体に吹きかけます。
すると、猫は大変嫌がり、それを2~3回繰り返すと、もしのってしまっても「ダメッ!」と言えば、水がなくてもすぐに下りるし、霧吹きを見せただけでテーブルにのらなくなりました。
テーブルにはのらないことを、0歳のときに覚えてくれた猫たちも、もう7歳。すっかり、物分かりの良い猫らに育ってくれた、と思っていたのですが……。
ここのところ毎日、朝起きると、テーブルにフワフワとした毛が落ちていることに気が付きました。それも、決まってキジトラ猫「モモ」の毛です。
モモは本来ビビりなくせに、たまにルールを破り、叱られるスリルを味わう傾向がある変な猫です。
以前から、まれにテーブルにモモのものらしき毛が落ちていることがありましたが、人がいるときには、決してのることはないので、まぁ、人がいない時なら別にいいかと、放置していました。
しかし、「テーブルに毛事件」は毎日続くようになり、ある朝方、トイレに起きたとき、暗闇のなかでモモがテーブルの上にどっしりと鎮座し、眠っているところを目撃してしまいました。
私の気配に気づいたモモは、すぐに目を覚まし「はっ!ヤバい…」というような顔をして身体を硬直させていました。
「コラ…、モモちゃん、テーブルの上を寝床にしちゃだめだよ…」
力なく注意すると、何となく察したモモは、ゆっくり下りて、スゴスゴと別の寝場所を探しに行きました。
一度注意したのだから、もうテーブルを寝床にすることはないだろうと、モモを信じていたのですが…。
その翌朝も、しっかりとモモの毛が落ちています。しかも、換毛期のおかげでごっそりと。
すっかり寝床にしているなんて、再指導が必要だな…。でも、私が寝ているときに限るので、「コラッ!」や霧吹きは無理です。
物がゴチャゴチャ置いてあれば、のらないだろうと、あえて物を置いても、ちょっとした隙間にのっているようでした。
なので、手作りの猫除けをテーブルの上に敷くことにしました。
寝心地が悪ければ、のらないだろうと、近所の文房具店で“モール”を買ってきて、ティッシュの空き箱を開いた厚紙に通し、ギザギザの猫除けを作っていると…。
サビ猫の「あんず」がやってきて、お手々でモールをちょいちょいして大喜び。
ダメだ。これでは、あんずが楽しんでしまう。
せっかく買ってきたモールはあきらめて、厚紙にガムテープを張り、上にのると、ガムテープがベタベタひっつくような単純なトラップを作りました。
もし実際にモモがひっついたらかわいそうだけど、まぁ、のることはないだろうな、と、テーブルに設置して眠りました。
すると翌朝…。
手作りトラップがテーブルの下に落ちていて、ガムテープにはモモの毛がついていて、紙がごちゃごちゃになっていました。
「モモちゃん、あんた、のったね…」
モモをみると、口笛を吹いて……は、いなかったけど、「何が?」と言わんばかりに、いつも通りウダウダしていました。
家の中で罠にはまるなんて、かわいそうだったけれど、その後は、決して夜であろうと、モモがテーブルにのることはなくなったのでした。
(ヤスダユキ)
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