猫には「世話」より「愛情」が大事 病気になって再認識
流行には乗りたいタイプなので、いま流行りのインフルエンザB型にかかりました。もちろん、猫ではなく、飼い主の私がです。
こんなことがあると、猫にはインフルエンザがうつることがなくて、本当に良かったと思います。
でも、私が猫を触ることにより、その後、夫が猫を触ることで、夫にうつったりするんじゃないか? と思って(医学的根拠はありません)、あまり猫をなでないようにはしました。
以前、「猫は飼い主の様子を見て、空気を読む」というようなことを書いたことがありましたが、今回に関しては、猫たちは逆の意味で空気を読んで行動していたように感じています。
まず、朝ごはんの催促は、普段と同じように行われました。寝室の前で「にゃ~んにゃ~ん」。
これは、朝ごはんが食べたいというより、「早く起きろ」という意味でも鳴いているため、私の代わりに夫がごはんをやっても、猫たちは鳴きやみません。
私が何とか起き上がると、2匹とも歓喜の鳴きを披露してくれます。
ごはんはもう食べているので、私について回る必要はないのに、にゃんにゃん鳴きながらついてきて、「あっ、もうごはん食べたんだった」ということを思い出し、勝手にドタバタ走り回ります。
私がソファでぐったりしていると、「あの人、様子が違うんじゃない?」みたいな顔をして、少し離れた場所から様子をうかがう2匹。
そして、先陣を切って甘えにくるのはサビ猫のあんず。膝に乗ってくるのですが、いつもより重たく感じます。
「ゴメン…あんずちゃん、重いんだ…」
と言って、あんずを避けると、少し寂しそうに傍らに座ります。
夜の遊びの催促も容赦ありません。あんずは普段から、遊びたい時は鳴くことで主張し、遊ぶまで鳴きやみません。
夫の帰りが遅い場合は、具合が悪かろうが、私が遊ぶしかありません。
散歩に行くわけじゃないんだし、棒を振るだけで済んで良かったと思いながら、フラフラでおもちゃの棒をフリフリします。
すると、いつもなら「もっとダイナミックに振ってよ!」と、あんずに怒られそうなヘロヘロの振り方でも、ハッスルしてくれました。
勝手にドタドタ走り回ってくれるので、助かる……。私が具合悪いのを考慮してかどうかわかりませんが、短時間で盛り上がってくれました。
しかし、私があまり撫でたり、話しかけたりしないせいか、猫たちは少し不安そうでした。
私の様子を遠くからうかがったり、朝5時にトイレに起きた時は、いつもなら寝ている猫たちがすぐに起きてきて、ごはんの催促をしてきたり。
お腹が空いているわけではないだろうに、私に甘えたいんだなと感じました。
控え目なキジトラ猫モモは、いるかいないか分からないような状態で、とても助かりましたが、夜中にトイレに起きた時、異様に甘えてきた時があったので、やっぱりモモも不安だったんだと思います。
猫たちは、夫が世話すれば全てOKなわけではなくて、私の愛情も足りていないと不安定になってしまうのかもしれません。
「世話をする」より「愛情を注ぐ」ことが猫にとって大切なことなのだと、自分に余裕がないときに改めて気づかされました。
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