愛猫の初めてのクリスマスで“事故” 出てきた予想外のモノ
クリスマスは“猫飼い”にとっても大イベント。室内を飾り付けたり、プレゼントを選んだり、心が躍る。我が家でも、かわいい「はっぴー」との初めてのクリスマスのために、早々と飾り付けをした。だが、そのために予想外のアクシデントが起きた……。
◇ ◇
やんちゃな子猫「はっぴー」を迎えたのは8月。だから、この12月は記念すべき初めてのクリスマス! 11月の半ばから、いそいそとクリスマスの準備をはじめた。
クリスマスといえば、赤いポインセチアが有名だが、買うのはぐっと我慢。猫が誤って食べると、口の周りの炎症や下痢、嘔吐。樹液に触れると、皮膚炎を起こすこともある。シクラメンも食べると、胃腸障害、神経麻痺につながる。『猫の飼い方』に出てくる注意事項だ。
モミの木のツリーも飾りたかったが、「はっぴー」がとがった葉を食べてしまうのが心配で、あきらめた。
代わりに、ぬいぐるみや、布のくつした、プラスチックのサンタクロース、木に豆電球のついた飾りなどを用意。さらに、ケージの外側に「MERRY CHRISTMAS」という文字を紐でつなげたオーナメントをつるした。飾り終えると、部屋はすっかりクリスマス、華やかになった。
“事故”はこの部屋で起きた。
ある晩、帰宅すると、「はっぴー」がちょうどトイレから出てきたところだった。ところが、排泄したものが、いつもと違う。
「なにこれ?」
いつもより細く長い。あまりに変な形なので、ビニールを手にはめてほぐしてみた。すると、中に紐のようなものが見えた。
「飲んだの? でも、どこの?」
はっと気付き、ケージの外側に垂れ幕のようにつるしたオーナメントに目をやった。片端がだらんと床に垂れている。ケージに結び付けてあったはずの紐の一部がなくなっていた……。
同じようなオーナメントはハロウィーンでも飾っていた。私が外出するときには、いたずらしないように「はっぴー」をケージに入れていたのだが、まさか、ケージ内で(中からかじって)こんなことが起きるなんて……。
便の中からは、食べたと思われる長さ約27センチの紐がそのまま出てきた。それでも心配で、念のため、獣医さんに連れて行った。
「ただの紐だから、うまく下から出ましたね。もし、紐の先にビーズか何か小さな飾りがついていたら、引っかかってお腹にたまっていたかもしれない。そうしたら、手術をしないといけなかったですよ」
取材先でも、猫が紐付きのおもちゃを飲み込んだり、誤って食べた布がお腹に詰まったりして開腹手術を受けた、というような話を聞いていた。「うちは大丈夫」なんてことはなかった。こんなサプライズが待っていたとは!
猫はいつでも好奇心旺盛、小さな子どもをみるように、気をつけないといけない。あまり神経質にならず、でも細やかに配慮して。
クリスマスソングを流しながら、「はっぴー」の頭をなでる。そして、クリスマスのプレゼントに注文した“赤のタータンチェックと緑のリボン”の襟を「はっぴー」につけてみた。とっても似合うよ。
「ハッピークリスマス!私にとって何よりの贈り物は、君と無事に過ごす時間だよ」
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