猫のおもちゃを一生懸命ふりふり こちらが遊ばれているような…
猫のおもちゃの話、前回からの続きです。
現在、我が家に猫のおもちゃは20個ほどあります。そのうち半分くらいは微妙に壊れているけど、使えるもの、全く使っていないものもあります。用がないのにペットショップに寄ってしまったら最後、ついおもちゃを買ってしまうのです。
(末尾に写真特集があります)
猫に喜んでほしくて、つい買うのですが、結局よく使う1軍のおもちゃは3~4個。1軍のなかでも、最近のダントツ人気は、夫の自作のおもちゃです。
自作というか、元々小さな釣り竿のような棒の先に、鳥の羽がついていた市販のおもちゃをリメイクしたものです。
遊んで壊れた鳥の羽の部分を外して、代わりに夫の魚釣りのインジケーター(浮きのことタンポポの綿毛のようにふわふわで赤い色)に変えました。すると、鳥の羽だったとき以上に、猫たちはお喜びで飛びつくようになったのです。
夫が床を走らせるように左右に動かすと、サビ猫のあんずは大喜びして、サバンナでインパラを追うチーターみたいに走り回ります。気が向いたときしか動かない、ぽっちゃりキジトラ猫モモまで、トコトコ早歩きで追いかけて(モモの精いっぱいの走り)、覚醒したかのように動き回ります。
おもちゃとの組み合わせで、段ボールに穴をあけて、そこからおもちゃを出したり、隠したりするのも大好きです。この遊びは、飼い主にとっても、たまらない点があります。穴から出てきたおもちゃを、丸いお手々でバシッと払う姿がかわいいのなんの……。
基本的に猫たちは、遊び上手な夫と遊びたがります。遊びたいときに鳴くあんずは、夫の顔を見て「ニャー!ニャー!」と熱のこもった鳴き方をしますが、夫がいないと仕方なく私に「ニャ~」と遊び要求をしてきます。
そこで、私は人気ナンバーワンのおもちゃを出して振るのですが、あんずは追いかけはするものの、 “興奮”というほどではありません。どこか冷静に、おもちゃを追いかけています。一生懸命おもちゃを振る私の方が、まるで遊んでもらっているかのよう。
私と遊んだ後に夫が帰宅すると、また夫に遊び要求しているあんずを見ると、満足させられなかった自分が情けない気持ちになります。
夫のまねをしているつもりなのに、なぜだろう……と思っていたら、その原因がわかりました。先日、猫が出てくるテレビ番組を見ていたら、猫好きで知られる女優さんが「猫と遊ぶなら、おもちゃを振るだけじゃだめ。獲物に見立てないと」というようなことを言っていました。
確かに、私はおもちゃを振って、猫を誘うことを考えていました。しかし、ポイントはいかにおもちゃを生き物のように動かせるかという点に尽きるのです。
いくらたくさんのおもちゃを買っても、動かし方がダメだったら、何の意味もありません。これって、当たり前のことだったのかもしれないなぁ……。
ということで、生き物っぽく動かすように努力はしているのですが、猫たちの反応はホドホドというところ。才能がないなら、努力が必要なようです。日々、研鑽していきます。
(ヤスダユキ)
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