愛犬・愛猫が迷子になったら… もしものためにマイクロチップを

9月20日から26日まで動物愛護週間でしたが、毎年、行政機関に多くの犬や猫が持ち込まれています。
それらの中には飼い主が飼育放棄したペットや野良犬野良猫だけではなく、迷子になったペットも含まれます。屋内飼育の犬や猫でも来客がドアを開けた際に驚いて逃亡してしまうこともありますし、庭から出て行ってしまうこともあります。また、震災などの災害時にも避難先でペットがいなくなってしまうこともあります。
犬や猫は言葉がしゃべれないので、外出先などで一度飼い主から離れてしまうと二度と会えなくなってしまうことも少なくありません。飼い主がわかるように迷子札をつけ、さらにマイクロチップを入れておくことをおすすめします。
マイクロチップは背中側の首の皮下に注射器のようなもので埋め込むことができる、安全な個体識別の手段です。大きさは直径2ミリ、長さ8~12ミリで、データベースに登録されている個体情報のわかる15桁の数値を専用のリーダーで読み取ることができます。
迷子や地震などの災害、盗難などによって飼い主と離ればなれになっても、マイクロチップの番号をリーダーで読み取り、データベースに登録された情報と照合することで、飼い主のもとに戻ってくる可能性が高くなります。
専用のリーダーは全国の動物保護センターや保健所、動物病院などに配備されています。迷子札などは首輪とともに外れてしまうことがありますが、マイクロチップは一度埋め込めば、生涯外れることはまずありません。
飼い犬や飼い猫であっても、その所有者であることを証明するものがなければ処分されてしまう場合もあります。当院でも庭に係留中に首輪が抜けて脱走してしまった犬がマイクロチップを入れていたので、その日のうちに飼い主の元に帰れたという出来事がありました。ただし、外観からはわからないので迷子札も併用することをおすすめすします。
なお犬については、狂犬病予防注射を接種し、登録すると鑑札と注射済票が交付され、飼い主は自分の犬にこれを付けておく法的義務があります。鑑札には登録番号が記載されていますので、飼い主を探すことが可能です。ただし、これも取れてしまうことがありますので、やはりマイクロチップを併用することがおすすめします。マイクロチップについてはかかりつけの動物病院に相談してください。
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