我が家に“獲物”が出現! 猫たちの野生が試される時

我が家の飼い猫は3食昼寝付き、といった状態ですが、もし野生だったら生きるために獲物を捕らえなければいけませんよね。
身近でも猫の野生味あふれる話を聞いたことがあります。
親戚が飼っていたニワトリの最期について「暴れて羽毛だけが残っていたので、どうも野良猫にやられたらしい」と語っていたり、友人が「うちの猫が、近所で飼われていたハトをくわえて来てしまった」なんて話もあったり。
猫を外に放している家庭では、猫がドヤ顔で獲物を持ってくるという話をよく聞きますが、うちのサビ柄猫あんずとサバトラ柄のモモは、家猫なので、獲物を見せに来ることはありません。
マンションの3階にある我が家でも、猫にとっての“獲物”が出現することがあります。
「ヒャヒャヒャヒャッ!」
と、あんずがテンション高めに声をあげたときは、必ず視線の先に“獲物”がいます。一番多いのがぴょんぴょん跳ねる小さなクモ。二番目は小さな蛾です。
クモの場合、手が届くときには猫パンチが炸裂します。あんずの場合は、ほとんど当たらず、クモは逃げてしまいます。一方、モモのパンチは正確で、仕留めた後、食べてしまったこともありました……。箱入り娘だと思っていたモモですが、もと捨て猫のせいか、ワイルドな一面があるのを垣間見たような気がしました。
蛾の場合は、高い場所にいるので猫に届くはずもなく、しばらく大騒ぎして、私が蛾を外に追い出して一件落着。
一度、家の中でヤモリが見つかったときは、大騒動でした。
「ヒャヒャヒャヒャッ!」と、いつものようにあんずが騒ぎ出したので、クモでもいるのかと、あんずの視線の先を見ると、白っぽいヤモリが天井近くの壁に張り付いているではありませんか!
えっ!? 壁に「アニエスベー」のマークが浮き上がっている! うちってアニエスベーの家なの? と、自分の脳内でくだらない冗談に消化しようかと思いましたが(ちなみにアニエスベーのマークはトカゲです)確かにそこには生きたヤモリがいました。
私「ぎゃー!」
あんず「ヒャヒャヒャヒャッ!」
モモ「……」
三者三様の反応。で、体調10センチほどのヤモリをどうするべきか……。このまま一緒に暮らすというのも、生きた心地がしない。
ということで、夫の帰宅を待って、網で捕まえてもらうことにしたのですが……これがなかなか捕まらず、冷蔵庫の裏に逃げ込んだり、天井をはったり、1時間近く格闘したのち、外に放たれました。
結局、猫もヤモリを捕まえるどころか、近づくことすらできなかったので、我が家の猫って獲物が捕れるのかどうかいまだに疑問です。
(ヤスダユキ)
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