もうすぐ一周忌 愛犬ピンが私にくれたプレゼント

みんなでピンを見送った、ピンの葬儀
みんなでピンを見送った、ピンの葬儀

 ピンの葬儀でお世話になった東京都世田谷区の大蔵動物病院から一周忌法要のご案内が届きました。

山田家 愛犬 ピン位
享年 十一歳 五カ月
命日 平成二十六年 八月三十一日

 永遠の別れのあの日より、早や一年を迎えようとしとります

 かずかずの想出と共に一周忌の法要が、
お施主様と「お子」との良き節目の日となります事を心よりお祈り申し上げます
(原文ママ)

 また、涙が止まりませんでした。

 ピンが旅立つ前日午前中から翌日午後3時ぐらいまでのことは、記憶が飛び飛びになってしまっている……と以前、書かせていただきました。

 その前日、動物病院で輸血をしていただいたこと、その後、ピンの顔を見に処置室をそっとのぞいたこと、それをピンが察知したこと……などなどは、だいぶたって主治医の先生から言われて思い出したことばかりです。

 記憶力のいい私が、なぜ、あの日のことは覚えていないのか……。本当に不思議でなりません。

 でも、病院に連れて行く日の朝のことはよく覚えています。

 ピンはあんなに食いしん坊だったのに、ついに食欲がなくなり、おいしそうなトリート(おやつ)や缶詰にも徐々に興味を示さなくなってしまいました。

「ゴハンだよ~」と呼んでも、ベッドに寝そべったまま動かないピンのところに最後、私が指に載せて食べさせたのは、自分の朝食に用意したチーズトーストの一かけらでした。ピンは食べてくれました。つまり、ピンの最後の晩餐は私の大好きなチーズトースト。もちろん、理想的な犬の食事でないことはわかっていました。でも、いまは、そのようなささいなことも大切なピンとの思い出です。

 この一年、ピンのことを忘れた日はありませんでした。もしかしたら、私は妹犬のココよりも、今年になってから迎えた保護犬のハンターよりも、ピンに話しかけるほうが多いかもしれません。

 ピンそっくりのぬいぐるみにも、ピンの遺影にも、ピンが入った骨壺にも、色々な話をしています。

 目を閉じれば、いつも優しく穏やかな顔をしていて、最期の1カ月ほどで、なんと体重が増えたピンのふくふくした身体が浮かんできます。

 ピンが私にしてくれたことは数えきれません。こうしてピンのことを書く機会を与えていただき、本当に可愛くて、病院の先生方にも愛されたピンのことを文字に残せることもまた、ピンが私にくれたプレゼントだと思っています。

 だからピンには毎日こう言っているのです。

「ピンちゃん、ありがとうね。本当にどうもありがとう」

 ピンはまだ私の近くにいてくれている気がしてなりません。

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。「踊る!さんま御殿!!」「ノンストップ!」などを構成。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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