夫に冷たい保護犬ハンター なぜか上品な女性にごあいさつ

夫になつかないことがネタになりつつあるハンター(右)
夫になつかないことがネタになりつつあるハンター(右)

 ハンターが自分に慣れないことは、いまや〝ネタ〟となりつつある夫。「ハンちゃ~ん」と猫なで声で呼んでも、サーッと逃げていくハンターの画像を知人に見せては、「かわいそうでしょ? 俺」と同情を買っています(笑)。

 そんなハンターと夫ですが、お散歩に出るときは、私がココのリードを、夫がハンターのリードを手に出かけるのです。私がハンターのリードを持つと、ハンターが私の足に絡みつくぐらい密着してくるので、ハンターを踏んづけてしまいそうになるからです。

 なので、歩く列は、ココ、私、ハンター、夫……という順。「ウチでの序列もいちばん下なのに、外でも同じなのか」と夫はまた落ち込んでいます。

 ハンターは外に出ると、いきなり社会性を発揮して、大柄な夫と歩く様子は、ドッグショーのハンドラーと血統書付きのお利口さん――というように見えなくもありません。

 電柱や石という石の全てで立ち止まり、クンクン嗅ぎ回って、「もう出てないよ」と言っているのにオシッコをしまくるココに対し、ハンターは、ひたすら真っすぐ歩きます。ただ、ヨソのお家に入ろうとするクセが……。

 こういうハンターの動向を見るにつけ、「どういう人に育てられたのだろう」「前にいた家を思い出しているのかなぁ」と、〝保護犬〟ハンターの〝見えない経歴〟に心が痛みます。

 そして先日、お散歩中に、夫をさらに落ち込ませる出来事がありました。暑くならないうちに……と午前7時台に家を出た、ある土曜日のことです。

 いつものように、クンクンとニオイを嗅ぎまわり、自由に歩くココは、お散歩中のヨソの犬や飼い主さんに積極的にあいさつに行くという特徴もあります。

 そんなココに「あら、かわいい」と手を差し伸べてくださる上品なママと小学校低学年くらいの娘さんがいらっしゃいました。ココは大喜びでママの指をなめ、喜んで私たちのほうに戻って来ました。

 次に、「こちらも、かわいいわね」とママがハンターのほうにも手を差し伸べてくださったときです。

 なんとハンターが前進し、その上品なママの手をなめたのです!!!

 ビックリしました。すごく人見知りで、これまでもお散歩中は、人やクルマを怖がっていたハンターが、自分から進んでヨソの方にあいさつに行ったのですから……。

「すご~い! ハンちゃん、ごあいさつできたの~」とかがんでハンターをなで、褒めてあげながらリードの先を見上げると、がくぜんとしている夫が!!!

「なんでヨソの人には寄ってくの? 嫌われてるの、俺だけ???」

 慰めの言葉が見つかりませんでした(笑)。

 そんなハンターと夫ですが、少しずつ、本当に少しずつなのですが〝距離〟が縮まりつつあります。最近では、夫がハンターの近くに置いたトリート(おやつ)をなんとか食べてくれるようになりました。

 もしも手から食べてくれるようになったなら、私は某キャットフードのCMソング「初めて手から、あ~」を熱唱してあげようと思っています。

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。『踊る!さんま御殿!!』の構成や、『バイキングMORE』『サンデージャポン』などのコメンテーターを務める。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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この連載について
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