犬を飼う前に知ってほしいこと 犬種ごと性格に違いがある

純血種は、その外観だけでなく性格も似た特徴を持つことが多いため、犬種の性格を知っておくことは大切です。
ノウハウ本を参考にされるのもいいのですが、そういった本には良い面だけが書かれていることが少なくありません。実際にその犬種を飼っている人はもちろん、獣医師や動物看護師、しつけインストラクターなどさまざまな犬種と接する機会の多い人たちから話を聞き、問題点も含めて知っておくといいと思います。
特に、仕事をすることを目的に作られた犬種をペットとして飼う場合には、その犬種が何の目的で作られたかを確認しておくことも大切です。仕事をすることを目的に作られた犬種は、特定の行動が強く出るように作られているため、その行動に関連した問題行動を起こしやすくなります。
たとえば牧場で家畜を追いかけてまとめる牧羊犬や、ハンターとともに野生動物を追跡する猟犬などは、「追いかけ本能」が強い。そのため散歩中に自転車やバイクなどを追いかけたり、小動物を追いかけたりすることがあります。また番犬や護衛犬などでは警戒心が強く、家に来た人を威嚇することもあります。
そして目的にかかわらず、もともと人のために働くことを目的に作り出された犬種はエネルギーレベルが高く、仕事をしてもらうには適していますが、家でじっとしているのは苦手です。このような犬種はいわゆる「三食昼寝つき」の家庭生活には向いていません。そればかりか運動量が少ないとストレスがたまり、いたずらや破壊行動を起こしやすくなります。
また運動不足の生活は肥満につながりやすく、さらにフラストレーションがたまって吠えや攻撃性に関連した問題も起こしやすくなります。したがって高齢者や体を動かすことが苦手な人には向きません。
これらの犬種を家庭犬として飼うのであれば、一緒にドッグスポーツを楽しむなど、積極的な目的を持って飼った方がいいと思います。朝夕の散歩や、室内や庭先での遊び程度で満足する家庭犬を望むのであれば、小型の愛玩犬がおすすめです。
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