留守番カメラで判明した愛犬「福」の新事実 とーさん、多頭飼いの食事管理に揺れる

とーさんと福の朝ごはん。いつもやさしく僕のご飯をまってくれています

 月刊誌『天然生活』『ESSE』で編集長をつとめ、数多くのヒット作をつくり続けている編集者の小林孝延さんこと「とーさん」は、困り顔の元保護犬「福」と元保護猫の「とも」「もえ」、そして今年保護した元野良猫の「ヤン」「イン」と暮らしています。

(末尾に写真特集があります)

多頭飼いの食事管理

 前回、わが家の犬1猫4の日々のお世話について自動給餌(きゅうじ)器を導入していることをお伝えしました。日頃は自宅で仕事をすることが多いとーさんですが、外での打ち合わせや取材があるときは、帰宅時間が読めないのです。そんなときでも決まった時間にごはんを与えられるのはとにかく安心。しかも決まった量を与えることができるので健康管理にも最適。いいことしかないじゃない! そう考えた末の導入でした。

 しかし、現実そう甘くはなかった。多頭飼いの方にはおなじみの悩みなのかもしれませんが、だれがどれくらいの量を食べているのかを把握できないのです。新入りのオス猫インはとにかくむしゃむしゃ食べまくる、自分の皿にまだフードがあるのに、となりの皿、さらにまた別の皿、とあちこち動きまくって食べまくります。さらには福のドッグフードにまで手(口?)を出す始末……。先住猫のとも&もえはこれまでのほほーん和気あいあいと暮らしてきたから、このガツガツ系男子にはちょっと引き気味で、食べるのを途中でやめてしまうんですよね。

 しかも、自動給餌器のそばに留守番カメラを設置して食べる様子を観察したところ、途中から猫のフードを福が横取りしている姿もばっちりおさまっていました。犬が猫のごはんをたべて、猫が犬のごはんを食べて、なにがなにやら……。

 しかも3台の給餌器(犬1、猫2)のびみょーーーな時間の狂いもあったりするもんだから、もう1台が起動した音を聞くとまるでパン食い競走のごとく全員が猛ダッシュするのです。

福が猫たちのごはんを横取りしてる決定的瞬間

自動給餌器の盲点

 猫のごはんは犬の手(口?)が届かない高いところに置くことも考えましたが、今は猫だけが通れるバリケードのようなものを作ってその奥にマシーンがあるようにしてなんとか犬の横取りだけは防いでいる状況です。とはいえ、根本解決にはなっていませんし、犬にとって猫のフードは腎臓に負担がかかるという話も聞きますから、今後さらなる創意工夫でなんとか自動給餌問題を解決したいとーさんなのでした。

 ところで猫ってごはん食べたあとに、まるで食べてなかったかのような顔をして「ごはーん」「おなかすいたよー」「食べ損ねたよー」みたいな声で甘えてくるのなんで?? とくにごはんの時間に留守にしていた日はなおのこと「ごはん出てこなかったよー」と、責めるような目つきされちゃうと、ついついとーさんも「もしかしてフード出なかったのかな?」なんて思って、ちょっとだけだよ、とごはんをあげちゃったりするんですよねーー。これじゃあ自動給餌器導入した意味もないし、むしろ肥満の原因ですね。反省、反省のとーさんなのでした。

毎朝のおなかをすかせたものたちがやってきて無言の圧力。「ごはーん」「ごはー」と心が叫んでる、たぶん

(次回は10月19日公開予定です)

【前の回】真夏のある日、とーさん所用で1日留守に どうする?愛犬「福」の早朝と夜間の散歩

小林 孝延
編集者・文筆家。出版社在籍中は『天然生活』『ESSE』の元編集長、『ハニオ日記』石田ゆり子著ほか、ライフスタイル系の雑誌・書籍を多数手がける。2023年10月に著書『妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした』(鳴風舎)を刊行

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この連載について
とーさんの保護犬日記
困り顔の元保護犬「福」の「とーさん」になった編集者の小林孝延さんが、いとおしくも前途多難な保護犬ライフを語ります。
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