ひとときも離れたくない! 愛猫の妻への愛が増して、もはや夫なのでは?

「ママのベッドは気持ちいいニャー」とジャッキー

 イケメンのオス猫2匹と妻子と暮らす朝日新聞の佐藤陽記者が、猫好き一家の歴史をふりかえりながら、日々のできごとをつづります。

(末尾に写真特集があります)

猫の妻への愛が増している

 愛猫のジャッキーは妻が大大大好きだ! 後を追いかけてトイレやお風呂までついて行くことは前にも書いたが、最近はその度合いが増している。

 その理由は何なのだろう? ジャッキーは現在8歳。人間でいうと48歳ぐらいだ。年齢的に人恋しいお年頃なのか? それとも最近、妻が家を空けることが多いからなのか?

 妻は遠距離介護で2カ月に1回、1週間程度、家を空ける。留守中は代わりに二人の娘たちにとりあえず甘甘しているが、妻が帰宅した途端、手のひらを返したように娘には見向きもしない。それどころか、妻が帰宅した直後には低くうなるような声で「うぉーん、うぉーん」と鳴く。まるで「おい! いつまで留守にしてたんだよ! どこほっつき歩いてたんだよ!」と怒鳴っているかのようだ。

 さすがの妻も「まるで昭和の時代の旦那みたい」と笑っている。僕でもそんなことは言わないのになぁ。

乾燥機の前でスリスリするジャッキー

ひとときも離れたくない

 そして、食事の最中にはテーブルの上のお皿を上手に避けて歩き、テーブルと妻の体の間から滑り込み、ひざの上に座る。ジャッキーはご満悦。妻は「食べづらいよ、ご飯ぐらいゆっくり食べさせてよ〜」。しかし、ご飯だけではない。トイレもお風呂もとにかく、ゆっくりできないのだ。

すりガラスの向こうに何やらジャッキーの姿が……

 寝る時もしかり。午後11時ぐらいになると、妻が動くたびにソワソワし、「寝るよね? もう寝るよね?」という感じで妻の顔を見上げては、ついて回る。

 さぁ、寝ようと「ジャッキー、ねんねしゅよ!(ねんねするよ、の妻の造語)」と呼びかけると、「待ってました!」とばかり、小走りで寝室に向かい、ベッドへ飛び乗る。大好きな妻の顔の横に添い寝をし、顔まわりや耳のつけ根あたりをなでるのだ。妻もジャッキーのモフモフの毛に顔を埋めて、1日の終わりの幸せ時間を過ごす。

妻のふとんの上でくつろぐジャッキーときなこ

 ん? 僕はこの文章を打ちながら、なんだかジャッキーが妻の夫なのではないか? という気がしてきたのだが……。

 そういえば、最近、妻が友達との会話の中で「三角耳がある旦那が」とか「三角耳がない旦那が」とか言っているのを聞いたぞ。

 大丈夫なのか、俺?

【前の回】愛猫のために自動給餌器を導入したが何かが足りない 便利になって気づいた大事なこと

佐藤陽
1967年生まれ。91年朝日新聞社入社。大分支局、生活部、横浜総局などを経て、文化部(be編集部)記者。医療・介護問題に関心があり、超高齢化の現場を歩き続けてまとめた著書『日本で老いて死ぬということ』(朝日新聞出版)がある。近著は、様々な看取りのケースを取り上げた『看取りのプロに学ぶ 幸せな逝き方』(朝日新聞出版)。妻と娘2人、オス猫2匹と暮らす。妻はK-POPにハマり、看護師と大学生の娘たちも反抗期。慕ってくれるのは猫の「ジャッキー」と「きなこ」だけ。そんな日々を綴ります。

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この連載について
日だまり猫通信
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