元保護犬「福」は極度の“犬”見知り 緊張が走る散歩中のとあるシーン、どうしてる?
月刊誌『天然生活』『ESSE』で編集長をつとめ、数多くのヒット書籍をつくり続けている編集者の小林孝延さんこと「とーさん」は、困り顔の元保護犬「福」と元野良猫の「とも」「もえ」と暮らしています。
涼しくなり、散歩が楽しい
ここ何回か続けて親子猫の保護記を書いてきましたが、今回はちょっと休憩して、本分である犬の話を。なんたって「とーさんの保護犬日記」ですからね。
というのも、じつは最近、お散歩中にちょっと気になる出来事があるからなんです。
いつも、とーさんと福は、小さな公園を抜けて、隣接する大きな公園に向かい、そこをぐるっと一周する感じで、朝晩3km、トータル6kmくらい歩いています。涼しくなり、虫の音も心地よく本当に楽しいものです。少なくともとーさんにとっては(笑)。福はけっこういやいやかもしれません。相変わらずの散歩嫌いなもんで。
散歩中のちょっと気になる出来事
で、その道すがら、よくこんな光景に出くわすのです。
木立に挟まれたほそい公園内の道を通っていると、途中で犬を連れたご婦人が2、3人でおしゃべりなさっているのです。こんなとき、とーさんはかなり緊張します。福は極度の犬見知り。大抵の場合はかかわりたくない福の方が尻尾をまるめて足早に通り過ぎようとするのですが、それを許してくれないわんこに出合うこともあるのです。
立ち話している方の連れている犬たちのリードはわりとゆるめ。場合によってはノーリード(これはいただけませんね)、語弊があるかもしれませんが小型犬のオーナーさんの場合が多い気もします(たまたまかな?)。万が一喧嘩にでもなれば、こわがりではあるけれど、じつは本気出すと武闘派の福は相手のわんこを傷つけてしまう可能性もあります。
なので、とーさんはずーーと離れた場所で、その方々が気づき抱き上げるなどして道を譲ってもらうまで待つことになります。
ところが、これが、なかなか気づいてもらえないことも多いのです。おしゃべりあるいはスマホに夢中だったりして、こっちには全然気づいてくれません。いや、もしかしたら、「うちのは全然平気ですよー、どうぞお通りくださいね」ということかもしれません。いえいえ、全然こっちは平気ではございませんので……。
しばらく待って、気づいてもらえないときはしょうがないので「すみません、通らせてもらえますか?うちの犬慣れてないもので」と遠慮がちに言いますが、それでも避けてくれないばかりか、犬を放置しているがために、その子が福にわんわんと絡んでくることもあるのです。
犬同士のトラブルを防ぐために
こういうとき、みなさんはどうしてるのですかね。
さっきたまたま見たツイッターでは、通りすがりの柴犬に、愛犬の耳をかみちぎられた飼い主さんの後悔のツイートが流れてきました。もちろん相手の犬を責めているのではなく、細心の注意を払わなかった自分を責めているのです。
どの犬もきっと飼い主さんにとっては唯一無二のかわいい我が子。うちの子に限って、という思いもじゅうぶんすぎるほど理解もできます。しかし、時々、不注意からこんな事故が起きるのを完全に防ぐことはできません。そのためには犬同士の不用意な接触をさけるしかないのですよね……。
近頃、コロナがゆるやかになったせいか、こうした公園での立ち話シーンが増えている気がします。コミュニケーションを取るのは人にとっても犬にとっても本当に有意義なことですが、こうした事故も起きる可能性があることを頭の隅に留めておきたいなと思うとーさんなのでした。
というわけで、親子猫保護のいきさつはまた来月に!!
(次回は11月19日公開予定です)
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