姿を消すも再び現れた母猫と子猫 保護に向けて「ごはんでメロメロ」作戦スタート!
月刊誌『天然生活』『ESSE』で編集長をつとめ、数多くのヒット書籍をつくり続けている編集者の小林孝延さんこと「とーさん」は、困り顔の元保護犬「福」と元野良猫の「とも」「もえ」と暮らしています。今回は、自宅の庭に姿を現した子猫と母猫についてのお話、第2回です。
姿を見せなくなった母猫と子猫たち
前回からの続きです。
とーさんの家の玄関前の草の茂み(表現がややこしいけどなんとなーくイメージして!)に母猫と推定2カ月の子猫2匹を発見。これは大変!!保護しなければ!と一念発起したのが前回までのお話でした。
というわけでまずは3匹の状況を把握するためにアマゾンで「ハンティングカム」なるものをポチりました。ハンティングカムとは赤外線温度センサーがついたカメラで、生き物を感知するとカメラが作動。静止画と動画を撮ることができます。これならナーバスになっている親子猫たちも人の気配に怯えることなくその姿を見せてくれるはずです。
設置した初日。センサーに反応したのは……カラスでした(無念)。
それから数日。やはり、とーさんとの鉢合わせで怯えて引っ越してしまったのか、親子猫は姿を見せることはありませんでした。
久しぶりにやってき来た!
そしてある朝。「福」「とも」「もえ」に朝ごはんを食べさせたあと、ソファーでひと息ついていました。さみしさ半分、ちょっとだけほっとした気持ち半分。やれやれ、まあ、今回は縁がなかったということかな、とコーヒー片手にベランダをぼんやり見ていると……。
「あのーーお腹空いたんですけど」
そんな顔で窓越しにじーーーっとこちらを見る母猫ちゃんが!!!
いたーー!!!!え?子供たちどうしたの???
詳細はわからないものの、きっと母乳を与えてお腹がぺこぺこなはずの母猫ちゃんに、まずはたっぷりとごはんをあげました。
よしよし、たーんとお食べ。食べてまたうちに戻っておいで。
もりもりもり、もう無心で食べています。きっと体力も相当消耗していたに違いありません。子猫たちはどこか安全な場所に隠れているのでしょうか。
それから再びハンティングカムをチェックしていると……。
きたーーー!!!!ついにカメラが親子猫の姿をとらえました。ものすごーく、人ん家の前でリラックスしてるではありませんか!
おいしい餌で、慣らしスタート!
庭で暮らしていることが確認できたので、あとは餌付けです。捕獲器をしかけたときにちゃんとごはんを食べに来てくれるように、時間をかけてじっくりと慣らしていくことにします。とにかくおいしい餌でメロメロにしてやろうということで、我が家のとももえも食べたことがない高級美味餌を購入し、茂みの前にセットしました。
すると、意外にもさほど警戒することなく母猫が姿を現し、威嚇しながらも空腹には勝てない!といった感じでむしゃむしゃとむさぼるように食べるではないですか。その後ほどなくして、黒い子猫が好奇心旺盛のくりくりの瞳でこちらを見ながら登場しました。目を凝らして見ると、奥の茂みに怯えたようにこっそりとこちらをうかがうキジトラの子猫。「お腹は空いてるけど怖いよー」という感じでしょうか。
これはもしかしたら、案外早くに作戦は成功するかもしれない!!!とーさんはそう思ったのでした。(次回につづく)
(次回は9月17日公開予定です)
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