いろいろな思いが交錯する師走 少しでも犬や猫のためになることを
月刊誌『天然生活』『ESSE』で編集長をつとめ、数多くのヒット書籍をつくり続けている編集者の小林孝延さんこと「とーさん」は、困り顔の元保護犬「福」と元野良猫の「トモ」「モエ」と暮らしています。今回は、師走に行動したこと、思いを馳せたことについてです。
ゆかりの地にふるさと納税で協力
2021年も終わり。今年も駆け込みでふるさと納税を完了したとーさんです。ふるさと納税には、税金を犬や猫たちのために限定して使ってもらうものがあるのはご存知ですか?
今年もいくつかの自治体で、殺処分ゼロを目指すため、新しい飼い主探しや譲渡会の費用として、税金の使途を限定したふるさと納税がありました。
僕や愛犬とゆかりのある自治体がそのようなふるさと納税を行なっていないかな、といろいろと探してみると、福が保護された山口県の宇部市で、殺処分ゼロに向けたクラウドファンディングの仕組みを利用したふるさと納税を見つけました。
残念ながら福の故郷である周南市ではありませんでしたが、まあ、同じ山口県ですからね。本当にささやかですが、協力することにしました。豪華な返礼品はありませんが、少しでも犬や猫たちのためになればこんなに嬉しいことはありませんものね。
興味深い取り組みが多い
僕のインスタグラムにもよく「犬や猫のためになにかしたいのだけれど、どこに寄付すればいいかわかりません」という内容のご質問をいただくことがありますが、ふるさと納税を利用するのもひとつの方法かもしれません。
僕が今回利用した「ガバメントクラウドファンディング」では、税金の使途を限定しているので、自分の意思を反映した納税が可能です。
ユニークなところでは石川県小松市では熊と共生できる里山づくりのためのファンドや、岡山県吉備中央町では競走馬を引退した馬の幸せのためのファンドなど、興味深い取り組みがいくつも見つかりました。ぜひ興味のある方は調べてみてください。
犬や猫を思ってのテレビ出演
さて、ひとつお知らせです。またまたとーさんと福がテレビに出演します。このコラムを読んでくださってる方にとっては、「またそのネタですか?」と言われてしまいそうですが、そうなのです。12月19日(日)15時から、BS朝日の番組「ネコいぬワイドショー」にて、我が家の保護犬ヒストリーについてお話ししています。
本当はあまり出たくはないのですが……番組をご覧になった人の中からひとりでも保護犬を家族に迎え入れてくれる人が出てくれたら、本当に素晴らしいことですので、そのためにも、ぐっとこらえて出演しました。もし、「見てやってもいいよー」という優しい方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧くださいね。
思いが交錯する師走
今年の冬は暖かいなあと思っていたのもつかの間、12月も中旬にさしかかると急に冷え込みが厳しくなりました。我が家の福、とも、もえ、はラグの下に仕込んだホットカーペットの上で毎日溶けたように伸びています。
そして、窓の外からはその様子を興味津々でのぞき込んでいる黒猫ちゃん(前回のコラムで触れた外猫です)。日中は我が家のベランダで過ごすことが多くなっているようです。
夜はどこかに出掛けているようですが(帰っている?)、果たしてどこの子なのやら。黒猫ちゃんの吸い込まれそうなくらい澄んだエメラルドグリーンの瞳で見つめられると、ぐらぐらと心が揺さぶられます。この寒い中、ちゃんと過ごせる場所があるのか、ないのか。きっとないよなあ、だったらうちで……。でも、ことはそう簡単ではありません。
同じく元外猫で保護したともともえがようやく落ち着いてきて(とはいってもまだまだ警戒心はとかれていません)、その二匹ともなんとか折り合いをつけて暮らしている福。福はもっと僕たちを独占したいはずなんですよね。かわいがってもらいたい盛りだもん。そんな福の気持ちとか、冷たい雨が舞う窓の外を見つめながら、いろいろな思いが交錯するとーさんなのでした。
◆小林さんが発行人を務める月刊誌『天然生活』のサイトはこちら
(次回は2022年1月17日に公開予定です)
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