偶然「猫の日」に家族になったキジ白猫きょうだい 2匹と小さな変化を楽しむ日々
今回の主人公、「もち」と「むぎ」の兄弟猫を捕獲した保護主さんが2匹と出会ったきっかけは、昨年10月、「ママ友の家の隣に子猫が2匹いた」と一報が入ったこと。連絡をくれた人物は以前、保護主さんにTNRを依頼した経緯があり、その捕獲能力の高さを頼ってのことでした。
思っていた以上に大変だった捕獲劇
送ってもらった動画には猫じゃらしで遊ぶ子猫の姿が見られたので、「そこまで警戒されないかも」とリラックスして現場入りしたそうですが、実際には子猫たちが逃げたり隠れたりで、簡単ではなかったと振り返ります。
辛抱強く待つ作戦に切り替え1匹、また1匹と捕獲器に入れ、とくに警戒心が強い母猫をも翌日には捕まえたというから、本当にスゴ腕です。
連絡をくれた方が「譲渡希望者はこちらで探しますよ」と保護主さんに申し出るも、兄弟を離さず一緒に飼ってくれる人がいいだろうと、自ら新しい飼い主を探すこと。
猫の日に家族になった偶然
一方、もちとむぎの現在の飼い主である、八重樫駿介さん(37歳・埼玉県在住)は、「新居を構えてから保護猫探しがドンドン加速していった」と振り返ります。
「犬も好きだったのですが、我が家のライフスタイルを考えて、猫を探しました」と語る奥様の香菜子さん(29歳)が、保護猫の譲渡サイトで見つけたのが、キジ白のもちとむぎでした。
夫妻は最初から2匹を同時に受け入れたいと思っていました。共働きのため、1匹より2匹の方が寂しくないだろうと思ったことと、先住猫がいるところにあとからもう1匹迎える方が難しいという経験者の声も耳に入っていたからでした。
こうして保護主さんと八重樫さんご夫妻の思いは一致しました。夫妻は見学を申し込み、後日お見合いへ。2匹はケージの奥でずっとビクビクして塩対応だったそうですが、威嚇することなく“おとなしい猫”という印象が、逆に猫初心者の夫妻にとって安心材料になったとか。
迷うことなくトライアルを申し込み、2月22日、2匹の去勢手術終了をもって正式譲渡となりました。別に猫の日を狙ったわけではなく、むしろ「まさか猫の日に家族になるなんて」と思ったそうで、この偶然の重なりのおかげで、今年の2月22日は夫妻と猫たちにとって、猫の日と家族になった日の、ダブル記念日になったのでした。
猫たちの変化を楽しむ毎日
多頭飼育は、性格の違いがわかるのも醍醐味。もちは自由気ままで好奇心旺盛。食べることが大好きで1階で猫たちの食事準備をしていると音を聞きつけ、2階の猫ルームから降りてくるほど。
一方、むぎは臆病で慎重派。こちらが動かないでいるとそっと近づき、大丈夫だと思うとお腹を出して甘えてくるツンデレさん。
トライアル期間中、何度も保護主さんに質問していた夫妻も、だんだんとその回数を減らし、猫との距離感をつかめてきたようです。
猫たちの変化をうかがうと、もちは大きな体格のご主人の後をついて歩くようになり、むぎは鳴いて何かを訴えかけるようになったとか。1カ月ごとの変化を夫妻も楽しんでいるよう。
ちなみに夫妻にも変化が。「家に早く帰るようになった!」と口を揃えて、笑っていました。
- もちとむぎの保護主さんInstagram:@kijitora22
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1-2【広角レンズで撮る】
猫に近付き、広角レンズ(16mm)で迫力のある画を狙う。
テクニック3-4【どこから撮るのか考える】
猫がいるから撮るのではなく、ここから猫を撮りたいと考える。
離れたことにより、臆病なもちが本来の姿を見せてくれたという恩恵も。
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