黒ニンニク模様の子猫、宮古島ストリートから東京へ ヤンチャすぎて先住猫もタジタジ
2年前の記事を読み返すと「いい出会いがあればもう1匹迎え入れたい」と話していた飼い主さん。今回の取材は、先住猫たちとの再会と、新たに迎え入れた新入り猫との対面が楽しみでした。
東京都在住の勝也さん(42歳)と祥子さん(41歳)夫妻は、2年前に念願の猫生活をスタートさせました。いきなり2匹の多頭飼いで不安もあったといいますが、ともに控えめなキャラクターの「チセ」(5歳・メス)と「ウヌ」(3歳・メス)の相性のよさもあって、心穏やかに充実の2年を過ごされたようです。
(前回のお話はこちら)
黒ニンニクと宮古島ブルー
3匹目を迎え入れた理由に「ウヌの遊び相手が欲しかった」と祥子さん。遊びたい盛りのウヌに対して、おっとりタイプのチセではちょっと物足りないかなと思い、先住2匹がメスだったので、今度はオスでキジトラとは別の毛柄の保護猫を譲渡サイトで探し始めました。
そんなとき、チセとウヌの譲渡元でもある「ネコリパブリック」のSNSに投稿された1匹の保護猫に、祥子さんは心を奪われます。
保護された宮古島の海を体現するかのようなブルーの瞳、そして真っ白なボディーに黒ニンニクを彷彿させるワンポイントの鼻柄が目を引く「エトゥ」(1歳)でした。夫妻は、その翌日に行われる予定の譲渡会へ足を運ぶことに。
お目当ての「エトゥ」は活発で甘えん坊でした。抱っこが大好きで、さらに肩にも飛び乗ってくる、期待以上のパフォーマンスで可愛さを見せるのでした。
リスクも受け入れ、トライアルを開始
エトゥは宮古島のリゾートホテルの敷地にいるところを、宿泊中の観光客からの連絡でレスキューされた子猫でした。
保護したのちは順調に育ちましたが、突然の体調不良でぐったりしてしまったことがありました。動物病院での診断は、骨盤の変形による便秘。おそらく小さい頃に交通事故にあったことによる骨折が原因ではないかとのことでした。
そのため将来、腸の癒着で手術が必要になるかもしれないと言われましたが、そのリスクも受け入れ、夫妻はその場で申し込みを済ませ、正式にトライアル(試用期間)が始まりました。
南国育ちゆえの光明
先住猫との完全隔離の生活から1週間を経て、ケージのドアが開けられました。当時生後9カ月だったエトゥは怖いもの知らず! 先住のチセとウヌを追いかけ回しました。チセの「シャーシャー」という威嚇声を聞いたのも、夫妻にとっては初めての経験だったとか。
飼い主の目論見は外れ、遊び好きなウヌさえも「いやいや、ノリが違うから」と、激しすぎるエトゥの攻撃に少々引き気味なご様子。
大自然でのびのびと育ったからなのか? それとも先住2匹が都会の生活に慣れ過ぎてしまったのか? まだまだベストマッチとは言えない状況でしたが、それでも正式譲渡を決めたのは、コロナ禍だったことも少なからず影響しました。
それは、夫妻ともにリモートワークとなっていたため、猫たちの様子をじっくり見られたこと。以前より出かけることも少なくなり、「最近は猫としか過ごしてないなぁ」と振り返ります。
性格やノリは違うけど、今では同じベッドで一緒に寝るまでの関係になった3匹。
宮古島に比べると東京の冬は寒いので、猫も風邪を引きやすいでしょう。南の島からはるばるやって来たエトゥ、寒い夜はチセ、ウヌと一緒に暖かくして眠るといいよ。3匹の猫の重さを感じながら、きっと夫妻も笑顔で眠りにつくはずだから。
- エトゥとチセとウヌのInstagram:@chise_unu
エトゥを保護した宮古島セーブザアニマルズのInstagram:@save.the.animals385
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1-2【白猫を撮る】
白猫って難しいですね。私は白飛びしないように露出をコントロール。アンダー目(暗め)で撮影し、後処理でレタッチ(主にハイライト調整)することが多いです。順光、逆光、斜光など色んな光のバリエーションをお試しください。
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。