アメリカ留学で学んできたのは猫愛?! 長女に感化された家族が、人生初の猫暮らし
アメリカ留学から戻った長女が「猫が欲しい!」と両親に懇願したのは、ホストファミリー先で出会った猫たちの可愛さや振る舞いに癒され、精神的にも随分と助けてもらったという思いから。
それまで犬猫を飼ったことがないという家族に、一体どんなブレークスルーが起こるのか?!
留学中の長女から、海を渡って猛烈な猫猫コール
大門小百合さん(東京都在住)の長女の美宇さん(17歳)のホストファミリー宅には、犬と猫が同居していました。
勉強中に足元にスリスリ、デスクの上に乗ってきては手にスリスリ、消しゴムを転がしてチョイチョイ……と甘えたり遊んだりする姿に癒され、留学時から「猫猫猫猫―!」と大門さんに猛烈な猫推しをしていたと言います(ちなみに犬も可愛いけど、キャンキャンうるさかったとか)。
初めは猫を飼うことに消極的だったという大門さんでしたが、長年勤めていた会社を辞め、コロナ渦で自宅にいることも多く、「今なら飼えるか」と考えを改め、在宅勤務が多く「仕事の邪魔をされたくない」と反対姿勢のご主人をよそに、猫探しに奔走するのでした。そして、運命の時が!!
博多から5時間かけてやってきた2匹の子猫
大門さんが仲のいいグループメールに「うちの娘が猫を欲しいと言ってるんです」と何気なく発すると、「え? いるかも!」と即レスが。聞けば、保護猫活動に積極的な友人夫婦の自宅に、お腹の大きい猫が住み着いているとのこと。
「産まれて保護できたら、是非ともお願いしたい!」と友人から頼まれれば、断る理由はありません。捕獲するまでに2カ月という想定外の時間を要しましたが、友人夫婦は博多から新幹線で5時間をかけて、子猫2匹を大門家まで運んでくれたのでした。
そうやって一家のもとにやってきた兄弟猫「チョコ」と「クッキー」(ともにオス・1歳)でしたが、新しい家族に威嚇しまくり、「シャーシャー言われた。もうイヤー!」と初日から凹む美宇さん。半ば強引に話を進められたご主人は「ほら見ろ、言ったじゃないか」とチクリ。2匹が来てからも、その姿勢は変わらないままでした。
血液検査でクッキーに病気が見つかる
「最初の数カ月はどう過ごしたか、あまり覚えていない」という大門さんの言葉からも、その奮闘ぶりがうかがい知れますが、やがてクッキーが心を許しはじめると、追ってチョコもリラックスし、激しく甘えるように。
今は抱っこも出来るようになったそうで、大門さんを後追いしてトイレの前で出待ちしたり、デスクで仕事をしていればPC周りに集まったり、「子育てが再開したみたい」と楽しそう。
なぜ猫を飼う初心者が1匹ではなく、2匹を飼うことになったのか? 理由は保護した友人の「兄弟だし、最初からいれば勝手に遊ぶし、絶対にいいよ」とのお勧めがあったから。
「2匹はハードルが高い」と不安に思ったという大門さんですが、今日まで暮らしてみてその言葉の意味がよくわかったと言います。猫同士が支え合うシーンやお互いにグルーミングし合う姿、また猫団子で寝る姿を見ると、「2匹でいてよかった」と心からそう思えるそうです。
それからは順風満帆な猫暮らしでしたが、一転させる事態もありました。それは去勢手術のために行った血液検査でクッキーが「アンモニア値」で引っかかり、再検査で「門脈シャント」という病気が見つかったこと。
「家族でしょ(涙)」という美宇さんの言葉の受け、一家は大手術を決意。2回におよぶ手術は無事成功し、現在はチョコより痩せていた体重も逆転し、経過観察中とのことです。
意外なところで発覚した、お父さんの猫デレぶり
猫たちと暮らしはじめて約9カ月。消極的だったご主人も、撫でたり愛でたり、積極的にごはんの用意もしてくれるようになったと言います。ただプライドなのか、家族の前ではまだデレデレとした表情を見せないとか。
しかし後日、自宅Wi-fiの名前が、ご主人によりこっそりと猫たちの名前にちなんだものに設定変更されていたことが発覚! 「なんだ、やっぱり好きなんだ!」と、大門さんと美宇さんのニタニタがこちらまで伝わってくるのでした。
- 撮影テクニックの説明
- テクニック1-2【放射線状に】
下の角をビタビタに合わせると放射線状に広がり、奥行きと勢いが生まれる。
テクニック3-4【猫ジャラシ】
動きのある写真を撮るには猫じゃらしが必須。カラフルな色は差し色として有効。
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。