指しゃぶりをする猫!? 肉球に吸いダコができたエンマ

猫
なぜだかほかの子よりも背中の肩甲骨が盛り上がっているエンマ。やけに野性味があふれて猛獣チックですが、中身は誰よりもヘタレちゃんです。

 人間の子どもの場合、下の子が生まれると、上の子が「赤ちゃん返り」する、というのは聞いたことがあります。が、何の原因も思い当たらないのに次男猫・エンマが指しゃぶり!? ついには肉球に吸いダコができてしまいました。

(末尾に写真特集があります)

相変わらずの食いしん坊

 エンマ(閻魔大王)なんて名前つけるんじゃなかった……。思わずそう嘆きたくなるぐらい、底知れぬ食欲を見せつけてくれるのがエンマです。

 もう10歳のシニア猫ですが、悪魔のようなその食欲はとどまるところを知らず。いつまでも満たされない食い気は、まさに「餓鬼」のごとし。

 どこかおかしいのでは? ホルモン異常? とうたぐったこともありますが、健康診断の結果、いつも「異常なし」。

「こいつが『おなかいっぱい。もう食べられない』って言ってるとこ、見たことないよな」

 夫もあきれ顔です。

 一度「もうこれ以上食べられない」というところまでフードを与えてみたらどうなるか、やってみようか、と話したこともありますが、そんな恐ろしいこと、できるはずもありません。

実の母と育ての母?

 我が家には、エンマの生みの母、サビがいます。

 エンマを身ごもった状態で我が家に保護され、難産が予想されたため、まさかの帝王切開! そうして生まれてきたのがエンマでした。

 サビの母乳の出が悪く、私が毎日、当時勤めていた会社に連れてゆき、2時間おきに授乳して育てました。

 今や伸ばせば1m以上! それでも体重は4キロほどですから、シュッとしたイケメンです。食い意地が張ってるくせに、なぜ太らないのか不思議です。

 さらに、エンマの最大の特徴は、盛り上がった肩甲骨。

 ただ普通に歩いているだけなのに、トラやライオン、ヒョウやピューマのように、肩甲骨がゴリゴリと盛り上がっています。頭が低く、まるで猛獣が歩いているかのよう。

 夫「すごく野性的に見えるのに……大好物がモヤシってどうよ(笑)」

母ちゃんの危機には駆け付ける!

 そんなエンマですが、甘えるのはもっぱら実の母。食べ物をねだる相手は育ての母(私)、と使い分けています。

 夜寝る時は、サビにべったり。もはや自分の体よりも大きい息子を、いとおしそうに毛づくろいするサビは、優しい母の顔です。そんな姿を見ると、母親というのはありがたいものだなあ、としみじみ思いますが、当の息子は「親の心、子知らず」。

 サビが他の猫(梵天丸やアルやベル)と小競り合いになって悲鳴を上げても、私や夫につかまって、爪を切られて怒りの声を上げても、エンマは素知らぬ顔。

「エンマ、母ちゃん泣いてるけど、いいの?」

 と聞いても、こちらをちろっと見るばかり。(だいたい母ちゃんは大げさなんですよ。いつものことです。ほっときゃいいんですよ)

 ですが、サビの悲鳴が本気だとわかると、態度は豹変します。

 サビが椅子の背もたれに足を挟んでパニックになったとき。獣医さんに連れていかれるとわかって、ガチの悲鳴を上げたとき。

 だだだだだっ!

 どこにいても駆け付けて「なーーーぅ!」(母ちゃん!どうした?大丈夫かっ?)

 本当にピンチな時の声はちゃんと聞き分けられるところはさすが。偉いなあ。

猫
大きくなっても、お母さんが恋しいエンマ。なんだかんだと面倒をみるサビは、いいお母さんです。

肉球に吸いダコが!

 そんなエンマについて、ここ数年で気が付いたこと。どうやら指しゃぶりをするようになったのです!

 それは決まって、食事のあと。満足げに顔を洗うのは、エンマも他の子と一緒なんですが……。

 カチカチカチ…カチ…!

 聞きなれない音がします。何かと思ってみれば、エンマが肉球に吸いついて、鼻にしわを寄せてカチカチ音をさせているではありませんか!

猫
ついに撮影に成功した! エンマの指しゃぶりの現場。カチカチ…と音をさせて、前歯でかんでるんだか、吸ってるんだか……さわるとよだれでびしょびしょです(笑)

「何してるの?」

 吸い付くのは決まって右前脚。さわってみると、肉球(手のひら部分)の付け根が硬く、タコになっています。獣医さんに見せたところ「吸いダコですよ(笑)」

 えええええっ?

 まだ目も開かない赤ちゃんのころ、指しゃぶりをする子猫は見たことがあります。が、もうすっかり大人なのに?

 ストレスでもためているんだろうか……。思わず不安になりましたが、「大丈夫。ご飯の後でしょ? 満足して、顔を洗ううちに癖になっただけですよ。うれしいときの習慣なら、問題ないです」

 ガキんちょエンマ。あなたが幸せなら、それでいいわ。

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浅野裕見子
フリーライター・編集者。大手情報出版社から専門雑誌副編集長などを経て、フリーランスに。インタビュー記事やノンフィクションを得意とする。子供のころからの大の猫好き。現在は保護猫ばかり6匹とヒト科の夫と暮らしている。AERAや週刊朝日、NyAERAなどに執筆中。

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